聞き手:住吉史彦(すき焼き「ちんや」六代目店主)
四六判並製 240頁
定価:1,760円(本体1,600円)
978-4-7949-6920-0 C0095〔2016年2月〕
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何世代にもわたって来てくれるリピーターがいる店、それが老舗である。
毎日、国内外から多くの人が集まる、東京・浅草。震災と戦災で2度も焼け野原になった浅草で、130 年にわたってすきやき屋を営んできたちんやの店主が、浅草の重鎮たちに、同じ浅草の商人として「商売の秘訣」を聞き出す。老舗はどのように生まれるのか? 浅草にこだわり、浅草に居続けるのはなぜか? 銀座とはどのように違うのか? 浅草らしい商いとはなんなのか? 浅草ならではの「商人論」を探り出し、江戸っ子の生き方も引き出していく。
本書は対談場所をバーにし、旦那が薦める浅草のおとなの「オーセンティックバー案内」としても活用できる。
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【目次】
まえがき
第一話 世界に唯一の「江戸趣味小玩具」の店
「助六」五代目 木村吉隆さん
第二話 最大の危機は生鮨が主流となった頃でした
「弁天山美家古寿司」五代目 内田正さん
第三話 神さまの御霊を載せて町を守る神輿を作る
「宮本卯之助商店」七代目 宮本卯之助さん
第四話 江戸の食文化として「どぜう鍋」を守る
「駒形どぜう」六代目 渡辺孝之さん
第五話 芸どころ浅草の花柳界を支える
割烹家「一直」六代目 江原仁さん
第六話 牛のヨダレのごとく商いを続ける
浅草おでん「大多福」四代目 舩大工安行さん
第七話 浅草六区には夢がある
「浅草演芸ホール」初代席亭 松倉久幸さん
第八話 ごはんにも日本酒にも合うのが洋食
「ヨシカミ」二代目 熊澤永行さん
第九話 「履物の町」浅草で職人がいる履物店
「辻屋本店」四代目 富田里枝さん
浅草はなぜ日本一の繁華街なのか──あとがきにかえて
1965年浅草広小路に生まれ育つ。2001年に家業である1880(明治13)年創業、すき焼き「ちんや」を継いで六代目店主となり、現在に至る。本業を盛りたてるだけではなく、老舗の旦那として地元浅草の街を支える、日本初のすき焼き屋の団体「すきや連」を結成し事務局長に就任、向笠千恵子著『すき焼き通』『日本のごちそう すき焼き』の刊行に参画。また、東北復興チャリテイー企画「五県蔵元連合試飲会」や「すき焼き食育プログラム」などを開催。
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