鶴見俊輔 著 四六判上製 304頁 定価:2,420円(本体2,200円) 978-4-7949-6844-9 C0010 〔2015年6月〕戦後70年。戦争の記憶が薄れ、周辺諸国とのコンフリクトが起きている昨今、今では歴史的証言となっている『鶴見俊輔座談』(晶文社・全10巻)の中から、日本人の歴史認識にかかわる座談を選び、若い読者に伝える。
菊地健三 著 四六判 208頁 定価:2,750円(本体2,500円) 978-4-7949-6878-4 C3010 〔2015年5月〕 ドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724~1804)は、「動力学的」という概念を、『純粋理性批判』ほかの「三大批判書」以前から、最晩年の遺稿『オプス・ポストゥムム』にいたるまで、重要な箇所で使用している。自然と自由の空隙を埋めるこの概念の謎に迫る。
〈犀の教室〉藤井聡 著 四六判 280頁 定価:1,760円(本体1,600円) 978-4-7949-6819-7 C0095 〔2015年4月〕 「思考停止」した「凡庸」な人々の増殖が、巨大な悪魔=「全体主義」を生む。21世紀の全体主義は、ヒトラーのナチス・ドイツの時代と違い、目に見えない「空気」の形で社会を蝕む。思考停止が蔓延する危機の時代に読まれるべきテキスト。
吉本隆明著 A5判変型・上製 600頁 定価:6,930円(本体6,300円) 978-4-7949-7108-1 C0395〔2015年3月〕 第8巻には、党派的な文学論を一掃するため、言語についての基礎的な考察から取り組まれた画期的な労作『言語にとって美とはなにか』を収録する。第5回配本。
〈犀の教室〉内田 樹編四六判 304頁 定価:1,760円(本体1,600円)978-4-7949-6818-0 C0095 〔2015年3月〕政治家たちの暴走・暴言から、メディアの偽装・迷走まで、日本の危機的な言論状況の裏には、社会の根幹部分に「反知性主義」が深く食い入っていることがある。それはどのような歴史的要因によってもたらされたものなのか? 気鋭の論客たちによるラディカルな分析。
山口昌男著 四六判上製 368頁 定価:2,530円(本体2,300円) 978-4-7949-6865-4 C0074〔2015年1月〕 日本の喜劇王エノケンとその座付作者・菊谷栄が、二人三脚で切り拓いた浅草レヴューの世界を、知られざる資料と証言で描いた書き下ろし評伝。文化人類学者の故・山口昌男が、80年代に筆を執ったが、中断したままついに完成には到らなかった。本書は、著者の意志を継いで“幻の遺稿”を整理・編集し、刊行するものである。
吉本隆明著 A5判変型・上製 672頁 定価:7,040円(本体6,400円) 978-4-7949-7105-0 C0395〔2014年12月〕 第5巻には、最初の単行本である代表的作家論『高村光太郎』と、初期の重要な評論「芸術的抵抗と挫折」「転向論」、および花田・吉本論争の諸篇を収録する。そのほか、新たに1篇の単行本未収録原稿を収める。第4回配本。
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