――故郷・国家・自由
イ・ヨンスク
四六判 288頁
定価:2,750円(本体2,500円)
978-4-7949-6715-2 C0030 〔2007年〕
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本書を貫くのは、かつてドストエフスキーが『カラマーゾフの兄弟』で描いた、人間にとって自由は重荷か、権威の命じるままに生きることが多数者の幸せなのか、という問いかけをめぐる、根源的な思索である。カミュ、李良枝ら植民地主義の落とし子たちの、終わりなき彷徨を見つめる「文学論」と、外国人を排斥する心情の歴史的背景をひもとく「政治論」。二つの角度から現代社会を問いなおし、時代の扉を押しひらく――。