白井晟一
四六判 288頁
定価:2,090円(本体1,900円)
978-4-7949-6753-4 C0052 〔2010年〕
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戦後のモダニズム建築全盛の潮流に背を向け、哲学的ともいわれる独自の作風を貫き通した建築家・白井晟一。丹下健三とも比され、二人が関与した伝統論争は、当時の建築界に大きな問題を投げかけるものだった。渋谷の松濤美術館、港区の交差点にそびえ立つノアビル、石碑のような佇まいの親和銀行本店(長崎・佐世保)など、圧倒的な存在感にあふれる建築作品を遺している。書家・装丁家としても活躍し、「中公新書」のブックデザインを手掛けたことでも知られる。
本書は、白井が生前に唯一発表した貴重なエッセイ集。伝統論争に大きな視座を与えた「縄文的なるもの」をはじめ、建築と美にまつわる全43編を収録。
★書評掲載
図書新聞2010.10.30(磯崎新氏評)