危険で有害であり、子どもらしい成長を妨げる「児童労働」。その数は2億1500万人にものぼります。世界の子どもの7人に1人が自分の意思に反した労働を強いられているのです。
日本にいる私たちには関係がないと思っていても、チョコレートの原料となるカカオ、コーヒーや紅茶、サッカーボールなど、 知らないうちに児童労働で作られたものを食べたり使ったりしているかもしれません。
このたび、そんな児童労働をテーマにした絵本ができました。
遠く西アフリカのガーナでカカオを収穫している「そのこ」と、日本にいる「ぼく」との日常を描きます。谷川俊太郎さんのシンプルながらも心打つ詩と、塚本やすしさんの力強い絵が胸にせまります。
遠い異国の「そのこ」がどんな風に暮らしているのか、まずは想像してみてください。
『そのこ』 2011年6月4日発売
詩・谷川俊太郎 絵・塚本やすし
定価1,980円(本体1,800円) B5判
ISBN978‐4-7949-6766-4 C8795
◆詩・谷川俊太郎
1931年、東京生まれ。21歳で第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行以来、絵本、翻訳、作詞、シナリオなど幅広い分野で活躍する、現代を代表する詩人のひとり。おもな著書に、詩集『世間知ラズ』(萩原朔太郎賞)、『私』(詩歌文学館賞)など。訳書に『マザー・グースのうた』、『ピーナッツ』など多数。 『ふたり★おなじ星のうえで』(東京書籍) では、塚本やすし氏の絵とともにインドのコットン畑で働く女の子の生活を伝えた。
◆絵・塚本やすし
1965年東京生まれ。絵本作家、イラストレーター。おもな著書に、『はしれ!やきにくん』『このすしなあに』(ともにポプラ社)など。『小説新潮』の表紙絵、赤川次郎『三毛猫ホームズ』シリーズの挿絵なども手がける。
◆企画協力:特定非営利活動法人 ACE(Action against Child Exploitation)
児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGO。
本書の収益の一部はACEに寄付され、児童労働をなくす活動に使われます。
児童労働反対世界デーキャンペーン2011
2011年5月5日~6月30日 全国・Webにてイベント開催。
世界の子どもたちのために、みんなで考えてみよう。
詳細はこちら。