パラレルな知性

〈新シリーズ「犀の教室」〉
鷲田清一著
四六判 296頁
定価:1,870円(本体1,700円)
978-4-7949-6812-8 C0095 〔2013年〕


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「専門的知性」と「市民的知性」を
つなぐ鍵はどこにあるか?
危機の時代における知性の
あり方を問う哲学的考察

3.11で専門家に対する信頼は崩れた。
その崩れた信頼の回復のためにいま求められているのは、
専門家と市民をつなぐ「パラレルな知性」ではないか。
そのとき、研究者が、大学が、市民が、メディアが、
それぞれに担うべきミッションとは?
「理性の公的使用」(カント)の言葉を礎に、
臨床哲学者が3.11以降追究した思索の集大成。

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目次

第1章 問い1──科学のエシックス
第2章 問い2──大学のミッション
第3章 問い3──コミュニティの課題
第4章 問い4──メディアの役割
第5章 右肩下がりの時代に

──「犀の教室」創刊!──
生きるための教養を、
犀の歩みで届けます。
越境する知の成果を伝える、
あたらしい教養の実験室。

犀の角のようにただ独り歩め──「スッタニパータ」

◇鷲田清一(わしだ きよかず)
1949年京都市生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、大阪大学総長などを歴任。現在、大谷大学教授、せんだいメディアテーク館長。哲学・倫理学を専攻。89年『分散する理性』(のち『現象学の視線』に改題〔講談社学術文庫〕)と『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫)でサントリー学芸賞、2000年『「聴く」ことの力』(阪急コミュニケーションズ)で桑原武夫学芸賞、12年『「ぐずぐず」の理由』(角川選書)で読売文学賞を受賞。他の著書に『ちぐはぐな身体』(ちくま文庫)、『「待つ」ということ』(角川選書)、『語りきれないこと──危機と傷みの哲学』(角川oneテーマ21)、『〈ひと〉の現象学』(筑摩書房)などがある。

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