たった独りの外交録

―中国・アメリカの狭間で、日本人として生きる―

加藤嘉一著
四六判並製 320頁
定価:1,650円(本体1,500円)
978-4-7949-6857-9 C0095 〔2014年〕


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「中国でもっとも有名な日本人」の集大成

「国同士の関係が膠着状態に陥っているときこそ、個人の役割が重要になる」
中国共産党による言論統制の下、反日感情うずまく中国で日本人として発言を続け、大学生たちとガチンコの討論を行い、アメリカではハーバードの権威主義と戦う日々……。18歳で単身中国に渡って以来、「中国でもっとも有名な日本人」としてメディアで活躍。現在はアメリカで言論活動を続ける著者による、中国・アメリカという2大国をたった独りで駆け抜けた10年の「個人外交」の記録!

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【目次】

まえがき 10年間の個人外交録
第1章 三無状態からのスタート
第2章 草の根コミュニケーションで学んだ中国語
第3章 国際連合のような北京大学の環境
第4章 激動の日中関係から生まれたミッション
第5章 言論統制の網目をくぐりぬけて
第6章 “わたし”は日本人であるということ
第7章 “ここ”は中国であるということ
第8章 いまが“グローバリゼーション”の時代であるということ
第9章 中国各地の大学生たちと交わしたガチンコ議論
第10章 僕にとっての“南京事件”
第11章 中国からもうひとつの大国アメリカへ
第12章 ハーバードでの情報戦の日々
第13章 使命感と無用性の両立
おわりに そして、これから祖国とどう付き合うか

 

◇加藤嘉一(かとう・よしかず)
1984年静岡県生まれ。2003年、高校卒業後に単身で北京大学へ留学。同大学国際関係学院大学院修士課程修了。日本語・中国語・英語の3カ国語でコラムを書く国際コラムニスト(米ニューヨークタイムズ中国語版、英フィナンシャルタイムズ中国語版、The Nikkei Asian Review、ダイヤモンド・オンラインなど)。北京大学研究員、復旦大学新聞学院講座学者、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)を経て、2012年8月に渡米。ハーバード大学ケネディスクール(公共政策大学院)フェロー、同大学アジアセンターフェローを経て、現在米ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院客員研究員。日本での主な著書に『中国人は本当にそんなに日本人が嫌いなのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『われ日本海の橋とならん』(ダイヤモンド社)、『脱・中国論 日本人が中国とうまく付き合うための56のテーゼ』(日経BP社)、『「不器用」を武器にする41の方法』(サンマーク出版)などがある。中国語での著書も多数。中国版ツイッター(新浪微博)のフォロワー数は150万以上。2010年、中国の発展に貢献した人に贈られる「時代騎士賞」を受賞。世界経済フォーラムGlobal Shapers Community(GSC)メンバー。中国のいまと未来を考える「加藤嘉一中国研究会」が活動中。オフィシャルサイト katoyoshikazu.com

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