片岡義男著 装丁:平野甲賀
四六判上製ビニール装 324頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-6872-2 C0095 〔2015年1月〕
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晶文社創業55周年記念企画 第一弾
――今こそ、片岡義男!
ぼくのアメリカは、10セントのコミック・ブックだった。そして、ロックン・ロール、ハードボイルド小説、カウボーイ映画。50年代アメリカに渦まいた、安くてワクワクする夢と共に育った著者が、体験としてのアメリカを描いた評論集。私たちの意識革命の源泉を探りあてる、若者たちのための文化論。
1973年の初版から約40年の時を経て、片岡義男ファン待望の初期作品群がオリジナル・デザインのまま復刊。
☆ほか、『ロンサム・カウボーイ』、『町からはじめて、旅へ』の2冊も同時復刊!
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【目次】
Ⅰ アメリカの1950年代
なぜいま1950年代なのか/ロックンロール・ミュージック/全能の神が、領域を拡げよと言う/ジェームズ・ディーンの赤いジャンパー/私立探偵はいかに廃業したか?/あるひとつのピーナツバター論
Ⅱ 漂泊者のためのバックグラウンド・ミュージック
ごく個人的な文脈で書くカントリー/ロックンロールの宇宙志向に関する僕好みのご案内/丘の上の愚者は、頭のなかの目でなにを見たのだったか/エルヴィス純粋記号論/ブルースに死んだジャニス・ジョプリン
Ⅲ 『マッド』自身はどのように円環を描いたか
Ⅳ ニューヨークからカウボーイ・カントリーへ
西37番通り・ブロードウェイ交叉点/赤さびだらけの自動車への共感/プリムス・ヴァリアントはトレーラー・タンクからなにを学んだか/道路と荒野の袋小路/ターザンの芸術生活/ポケット・ビリヤードはボウリングなんかよりずっと面白い/カモに手加減する馬鹿はいない/仕事するよりずっとましだよ/とおりすぎるはずだった小さな町/トム・ミックス――アメリカのチャンピオン・カウボーイ
あとがき
【お詫びと訂正】
このたび改版し発行いたしました片岡義男先生の『10セントの意識革命』の旧版の初版データに誤りがございますので、お詫びして訂正いたします。
『10セントの意識革命』323ページ奥付
誤 1976年4月30日初版→正 1973年10月25日初版
片岡義男先生ならびに読者の皆様に御迷惑をおかけいたしましたことお詫び申し上げます。次回重版時に訂正いたします。なにとぞよろしくお願いいたします。
1939年東京生まれ。文筆家。大学在学中よりライターとして「マンハント」「ミステリーマガジン」などの雑誌で活躍。74年「白い波の荒野へ」で小説家としてデビュー。翌年には「スローなブギにしてくれ」で第二回野性時代新人文学賞受賞。小説、評論、エッセイ、翻訳などの執筆活動のほかに写真家としても活躍している。著書に『彼のオートバイ、彼女の島』『メイン・テーマ』『日本語の外へ』ほか、『歌謡曲が聴こえる』『短編を七つ、書いた順』『ミッキーは谷中で六時三十分』『私は写真機』『翻訳問答 英語と日本語行ったり来たり』(共著)など多数ある。
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