菊地健三 著
四六判 208頁
定価:2,750円(本体2,500円)
978-4-7949-6878-4 C3010 〔2015年5月〕
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「動力学」の謎の解明を試みる
ドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724~1804)は、「動力学的」という概念を、批判期以前から最晩年の『オプス・ポストゥムム』における「動力学的エーテル」に至るまで、重要な箇所で使用している。「動力学的」というこの概念は、超越論的という概念と外延を共有している部分もあり、カント哲学体系における「自然の形而上学」と「人倫の形而上学」、自然と自由の空隙を埋める鍵を握っていると思われる。この著作はこのようなカント的「動力学」の謎を解明しようとする野心的試みである。
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【目次】
第1章 前批判期における「自然の形而上学」の問題点
第2章 『純粋理性批判』と動力学的という概念
第3章 『自然科学の形而上学的原理』における動力学
第4章 人倫の形而上学と動力学
第5章 『判断力批判』と動力学
第6章 『オプス・ポストゥムム』における動力学的エーテル
◇菊地健三(きくち・けんぞう)
1946 年秋田県生まれ。専修大学大学院博士後期課程修了。専修大学文学部哲学科教授。著書に『カントと二つの視点』(専修大学出版局)、共著に『ジル・ドゥルーズの試み』(北樹出版)他、共著に『西洋の美術』(晶文社)、訳書にヤウヒ『性差についてのカントの見解』(専修大学出版局)がある。
1946 年秋田県生まれ。専修大学大学院博士後期課程修了。専修大学文学部哲学科教授。著書に『カントと二つの視点』(専修大学出版局)、共著に『ジル・ドゥルーズの試み』(北樹出版)他、共著に『西洋の美術』(晶文社)、訳書にヤウヒ『性差についてのカントの見解』(専修大学出版局)がある。
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