吉本隆明全集10[1965‐1971]

吉本隆明著
A5判変型・上製 588頁
定価:6,930円(本体6,300円)
978‐4‐7949‐7110‐4 C0395〔2015年9月〕


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人と社会の核心にある問題へ向けて、深く垂鉛をおろして考えつづけた思想家の全貌と軌跡。

第10巻には、『言語にとって美とはなにか』から分岐派生した二つの原理的な考察『心的現象論序説』『共同幻想論』と、春秋社版『高村光太郎選集』の解題として書き継がれた光太郎論を収録する。第7回配本。

月報は、芹沢俊介氏・ハルノ宵子氏が執筆!

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【目次】


心的現象論序説

はしがき
Ⅰ 心的世界の叙述
Ⅱ 心的世界をどうとらえるか
Ⅲ 心的世界の動態化
Ⅳ 心的現象としての感情
Ⅴ 心的現象としての発語および失語
Ⅵ 心的現象としての夢
Ⅶ 心像論
あとがき
全著作集のためのあとがき
角川文庫版のためのあとがき
索引

共同幻想論

角川文庫版のための序
全著作集のための序

禁制論
憑人論
巫覡論
巫女論
他界論
祭儀論
母制論
対幻想論
罪責論
規範論
起源論
後記


春秋社版『高村光太郎選集』解題

一 端緒の問題
二 〈自然〉の位置
三 成熟について
四 崩壊の様式について
五 二代の回顧について
六 高村光太郎と水野葉舟――その相互代位の関係
七 彫刻のわからなさ

解題〈間宮幹彦〉

 

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。

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