〈犀の教室〉
國分功一郎 著
四六判 276頁
定価:1,650円(本体1,500円)
978-4-7949-6823-4 C0095 〔2016年4月〕
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民主主義の危機にいまなすべきこと
「何かおかしい」という直感から、政治へのコミットメントははじまる。パリの街で出会ったデモ、小平市都市計画道路反対の住民運動、辺野古の基地建設反対運動……哲学研究者が、さまざまな政治の現場を歩き、対話し、考えた思索の軌跡。民主主義を直感し、一歩踏み出すための、アクチュアルな評論集。
――「政治的な問題を考える時、最初にある素直な直感はとても大切である。人は何ごとについても直感を得るわけではない。したがって、たとえ事情に通じていなくても、『これは何かおかしい』という感覚が得られたならば、それだけで貴重である。そこからは『なぜこうなっているのか?』という問いかけが生じ得るからだ」(本文より)
〈書評・パブ掲載〉
西日本新聞 2016.7.10
朝日新聞 夕刊 2016.6.29
東京新聞 2016.6.27
AERA 2016.6.6
毎日新聞 2016.6.5
東京新聞 2016.5.29 評者:五野井郁夫さん(高千穂大教授)
週刊朝日 2016.6.3号 評者:斎藤美奈子さん@「今週の名言奇言」
ニコニコ生放送 2016.4.26 @ 宇野常寛「PLANETSチャンネル」
琉球新報 2016.4.23 評者:佐藤優さん
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【目次】
まえがき──民主主義を直感するために
I 部
デモについて
亡命はなぜ難しいのか?
党内運営の諸問題
いまメディアに求めるもの
権力のダイエット
どうして政治について考えることが必要なのか?
II 部
知性の最高状態
生存の外部──嗜好品と豊かさ
インフォ・プア・フード/インフォ・リッチ・フード
これからの日本を生き延びるためのブックガイド
III 部
民主主義にはバグがある(山崎亮氏と対談)
変革の可能性としての市民政治(村上稔氏と対談)
教員は働きたいのであって、働くフリをしたいのではない(白井聡氏と対談)
IV 部
辺野古を直感するために
1974年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学経済学部准教授。専攻は哲学。著書に『スピノザの方法』(みすず書房)、『ドゥルーズの哲学原理』(岩波書店)、『来たるべき民主主義──小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題』(幻冬舎新書)、『統治新論──民主主義のマネジメント』(大竹弘二との共著、太田出版)、『近代政治哲学──自然・主権・行政』(ちくま新書)、『暇と退屈の倫理学 増補新版』(太田出版)など、訳書に『マルクスと息子たち』(デリダ、岩波書店)、『カントの批判哲学』(ドゥルーズ、ちくま学芸文庫)、『ジル・ドゥルーズの「アベセデール」』(DVDブック、KADOKAWA)などがある。
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