吉本隆明全集2[1948‐1950]

吉本隆明著
A5判変型・上製 842頁
定価:7,700円(本体7,000円)
978‐4‐7949‐7102‐9 C0395〔2016年10月〕


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「詩稿Ⅹ」、「残照篇」の抹消詩47篇をはじめて収録!
「覚書Ⅰ」、「箴言Ⅰ」ノートを完全復元!!

大学卒業、姉の死、いくつかの町工場での転職を経て、特別研究生として大学へ戻った時期に書かれた三つの詩稿群と三つのノートを中心に、重要な長篇詩「(海の風に)」、「エリアンの手記と詩」を含む発表詩と発表評論を収録。第11回配本。

月報は、蓮實重彦氏・ハルノ宵子氏が執筆。

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訂正情報(2018年4月10日更新)
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【目次】

凡例

 

詩稿Ⅹ
詩稿X 抹消詩
――挽歌 小さな影絵 (氷霧と風の底に連丘の涯てが) 海辺 眠りの反応 孤独の風の貌など 二つある樹 諦められた花のかげに 幻なり挽歌 頌 (おまへを呼ぼうとするのに) (至らぬ技をなすなかれ) 群鶏の歌 夢夜 歴程の日より 静かなる春 地獄
残照篇
残照篇 抹消詩
――しづかな林で 朱天 善の小人 そのとき 遺産 あの道は 獄 明るい炎 疑惑 夜の歌 望みの歌 荒廃の詩 死の座 惰眠の時 初夏 落ちてゆく時 転身 哀愁 重工業 或る擬歌 眼の夏の時 忘却 信号 [表題判読不能] 都会 地の果て 夏の時

 

(海の風に)
青い並木の列にそひて
幻想的習作
夕の死者
暁の死者
エリアンの詩
エリアンの手記と詩
錯倒
緑の聖餐
一九四九年冬
青い帽子の詩
地底の夜の歌
影の別離の歌

 

詩と科学との問題
ラムボオ若くはカール・マルクスの方法に就ての諸註
方法的思想の一問題――反ヴァレリイ論――
安西冬衛論
現代詩における感性と現実の秩序――詩人Aへの手紙――

 

覚書Ⅰ
箴言Ⅰ
箴言Ⅱ

 

日時計篇(上)

 

解題(間宮幹彦)

 

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。

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