――イスラム過激派から若者たちを取り戻すために
アフマド・マンスール 著/高本教之・犬飼彩乃・由比俊行・早川文人・平井敏雄・荻原耕平 訳
四六判上製 336頁
定価:2,750円(本体2,500円)
978-4-7949-6945-3 C0036 〔2016年11月〕
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若者たちは、なぜジハードに走るのか?
ドイツで移民の背景をもつ若者たちがイスラム過激主義に染まり、ISに参加するためにシリアへと向かう――。何が彼らを駆り立てるのか? イスラム教にテロの責任はあるのか? 彼らを引き止めるために、私たちに何ができるのか? 自らもかつて過激主義に染まり、そこから脱却した経験をもつ著者が、若者たちをジハードに引き込むサラフィストの手口を心理学的に分析し、予防と脱過激化の方法を提唱する。
【パブ情報!】
週刊エコノミスト3/21号 2017/3/13
西日本新聞 2017/2/12
図書新聞 2017/2/3
日本経済新聞 2017/1/29
北海道新聞 2017/1/29
産経新聞 2017/1/8
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【目次】
第一章 アラー世代
私たちが今すぐにはたらきかけなければならない若者たち
氷山の一角にすぎないのか?
私はどうやってイスラム原理主義者になったのか
第二章 過激主義の誘惑
我が家の食卓の見知らぬ人――子どもたちが過激化するとき
過激化の諸原因
ムスリムの責任
サラフィストのほうが優れたソーシャルワーカーであるわけ
過激派がみなシリアに上陸するわけではない――急進的な若者の三つのケース
第三章 予防、そして過激主義からの脱却――いますぐに!
全面的な機能不全
「私たち―君たち」という議論をやめよう
学校のあり方を変える――新しいソーシャルワークと教育
見栄えのよい冊子とキャンドル・ビジルでは問題は解決しない
すべてが手遅れでも、まだ残されていること――脱過激化
第四章 社会の盲点に対抗して 一〇の具体的な提案
補遺 ヘレナの物語――個々人を助けるための戦いは、なぜ価値があるのか
1976 年イスラエル生まれ(アラブ系イスラエル人)、心理学者。2004 年よりベルリン在住。自身も若い頃にイスラム過激派に染まり、そこから抜けだした経験をもっている。ベルリンで過激派に染まる若者と、その家族の支援活動を行っており、本書にはその活動が記録されている。
1968年生まれ。首都大学東京助教。共訳書にヴォルフガング・シヴェルブシュ『敗北の文化――敗戦トラウマ・回復・再生』(法政大学出版局)など。
1977年生まれ。博士(文学)。首都大学東京助教。共訳書にライナー・エアリンガー『なぜウソをついちゃいけないの?――ゴットフリートおじさんの倫理教室』(KKベストセラーズ)。
1976年生まれ。岡山大学准教授。共訳書にヴィンフリート・メニングハウス『吐き気――ある強烈な感覚の理論と歴史』(法政大学出版局)、多和田葉子編『カフカ ポケットマスターピース01』(集英社)。
1975年生まれ。博士(文学)。金沢大学准教授。
1971年生まれ。学習院大学ほか非常勤講師。共著書に『ドイツ語できちんと書いてみる 中級ドイツ語文法と作文』(三修社)。
1975年生まれ。首都大学東京非常勤講師。共著書に『独検対応 クラウンドイツ語単語1600』(三省堂)、『プロムナード やさしいドイツ語文法』(白水社)。共訳書にローマン&パトリック・ホッケ『「はてしない物語」事典――ミヒャエル・エンデのファンタージエン』(岩波書店)。
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