――アメリカと中国の狭間でとるべき日本の戦略
劉明福・加藤嘉一 著
四六判並製 392頁
定価:2,035円(本体1,850円)
978-4-7949-7026-8 C0095 〔2018年6月〕
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中国人民解放軍将校が問う、日本に夢はあるのか?
日本と中国、国家の夢をめぐる白熱の討論
中国人民解放軍国防大学教授/上級大佐である劉明福は、中国国内でベストセラーとなった『中国夢』の著者であり、その主張は、習近平国家主席が掲げる指導思想・国家目標「チャイナドリーム」の土台になったと言われる。その劉大佐が突きつけた痛烈な問い、「日本に夢はあるのか?」。中国の指導者層は、日本を、アメリカを、世界をどう見ているのか。日本人青年と人民解放軍将校が繰り広げる、日米中3国の未来をめぐっての激論の記録。
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【目次】
序章 日中米〝三夢志〟
第一部 チャイナドリーム、そして中国という謎
第1章 中国人を鼓舞し、世界を震撼させるチャイナドリーム
第2章 チャイナドリームの戦略的意義と奮闘の段階
第3章 チャイナドリームとアメリカンドリーム──一つの地球と二つの夢をめぐる協力と競争
第4章 世界一の政党を目指す中国共産党
第二部 アメリカンドリーム、そして米国という謎
第5章 アメリカンドリームはこれからも輝き続けるか?
第6章 アジアを分裂させ、日中を対抗させるのが米国の戦略なのか?
第7章 米国が覇権に別れを告げて、世界には初めて未来がある?
第8章 米国が世界を救うのではない、世界が米国を救うのだ
第三部 ジャパンドリーム、そして日本という謎
第9章 ジャパンドリームは神秘的、秘密主義的で不透明?
第10章 ジャパンドリームをめぐる四つの方向性
第11章 チャイナドリームとアメリカンドリームの狭間で
第12章 〝ジャパンドリーム〟を達成する上で避けては通れない関門
第13章 日本が〝イノベーション大国〟を目指すための戦略と智慧
中国人民解放軍国防大学教授。1969年入隊後、作戦部隊、大軍区機関、国防大学に勤務。済南軍区政治研究室主任、国防大学軍隊建設研究所所長などを歴任。軍隊建設学学科創設者。“劉伯承科学研究成果特等賞”獲得者。中国人民解放軍“全軍優秀共産党員”。著書に『習近平思想』『習近平が造る第三代解放軍』『覇権の黄昏』『論米国』など多数。2010年1月に出版した『中国夢』はベストセラーとなった。
米ニューヨーク・タイムズ中国語版コラムニスト。1984年静岡県生まれ。北京大学国際関係学院卒業。上海復旦大学新聞学院講座学者、米ハーバード大学ケネディースクール(公共政策大学院)・アジアセンターフェローなどを歴任。著書に『たった独りの外交録──中国・アメリカの狭間で、日本人として生きる』(晶文社)『われ日本海の橋とならん』『中国民主化研究──紅い皇帝・習近平が2021年に描く夢』(ともにダイヤモンド社)など。