デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義

マイク・ヴァイキング 著 枇谷玲子 訳
四六判並製 224頁
定価:1,925円(本体1,750円)
978-4-7949-7064-0 C0030 〔2018年11月〕


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幸福は測れる。

「世界一幸せな国」と呼ばれるデンマークで、その名も「幸福研究所」というシンクタンクのCEOを務める著者による、幸福研究の最新報告書。幸福とは何か? 幸福はどうやって測れるのか? 遺伝子や年齢は幸福度に影響するか? など、哲学、心理学、統計学、生物学、社会学の成果を用いて、幸福の仕組みを分かりやすく解き明かす。「幸せ」の定義が分かる幸福研究入門。
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【目次】

◎1章 幸せとは何か?
幸せは普遍的な概念?/幸福は移ろいやすい/幸福の複数の次元/究極の幸せ/モナ・リザのほほ笑み/自分自身の幸福を創造する/経済学とポジティブ心理学/幸福は道に立てられた広告看板

◎2章 政治の羅針盤としての幸福
進歩についての新しい理解/ケネディの遺産/何を測るかが行動を左右する/社会的利益/ビジネス界の最新テーマ/ハッピー・シティーズ/幸せな新しい世界

◎3章 幸福をどうやって測るのか?
幸福の指標は主観的/より複雑なイメージをつかむ/ある調査では幸福なのに、別の調査では不幸/経験vs記憶/幸福に共通の特徴をマッピングする/原因は何で、影響は何?

◎4章 遺伝子、年齢、健康は、幸福度にどう影響するのか?
生まれつき幸福?/44歳、中年太り、人生下り坂/幸福度調査でドーピング?/修道女の日記は幸福や健康について何を教えてくれるのか

◎5章 福祉国家と経済は私たちの幸福にどんな影響を与えるか?
デンマーク人は実際どれだけ幸福か?/世界一幸福な国はユートピアじゃない/デンマークは不幸な人を減らすのがうまい/ベビーカーと落とした財布/富と幸福/イースタリン・パラドックス/ご近所さん効果/誇示的消費/サワードウ・ブレッドはInstagramなしでも美味しい?

◎6章 私たちの選択はどれぐらい幸福度に影響を及ぼすのか?
末永く幸せに暮らしました?/本当の友達/ボランティアで幸せ/私たちの消費選択はどんな意味を持つのだろう?/幸福は田舎にある/選択肢という制約

◎7章 幸福のアジェンダはどこに向かう?
新たな言語/幸せな投資/学校のカリキュラムにおける幸福/よい人生を求める闘い

 

◇マイク・ヴァイキング(Meik Wiking)
1978年、デンマーク生まれ。デンマーク幸福研究所所長。幸福と生活の質政策ネットワーク・ラテン・アメリカ創設者の1人。その研究はワシントン・ポスト、タイムズ、CBSなど多数のメディアで特集されている。TEDxにも登壇。『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」のつくり方』(アーヴィン香苗訳、ニコライ・バーグマン解説、三笠書房)が世界でベストセラーになる。同じシリーズの『リュッケ 人生を豊かにする「6つの宝物(こと)」』(アーヴィン香苗訳、三笠書房)と合わせ、世界累計100万部を超えている。
幸福研究所ウェブサイト
https://www.happinessresearchinstitute.com/
◇枇谷玲子(ひだに・れいこ)
1980年、富山県生まれ。2003年、デンマーク教育大学児童文学センターに留学。2005年、大阪外国語大学(現大阪大学)卒業。在学中の2005年に翻訳家デビュー。北欧の児童書などの紹介に注力している。主な訳書に、『キュッパのはくぶつかん』(福音館書店)、『自分で考えよう――世界を知るための哲学入門』『おおきく考えよう――人生に役立つ哲学入門』(晶文社)、『北欧式 眠くならない数学の本』(三省堂)などがある。
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