不倫と結婚

エスター・ペレル 著 高月園子 訳
四六判並製 360頁
定価:2,200円(本体2,000円)
978-4-7949-7081-7 C0095 〔2019年3月〕


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不倫をあらゆる方向から
深く掘り下げた不倫大全

不倫には家庭生活を一瞬で終わらせる破壊力がある。なのになぜ人は不倫をするのか?
ひと昔前まで、結婚は家と家を結ぶ経済活動だった。だがこの数十年の間、結婚は、個人の契約、愛を土台とする。夫婦は互いに親友でもあり恋人でもあり、すべてを満たしあわないといけない。はたして、それは持続可能なのか。本書は膨大な数のカップルを世界中でみてきたセラピストが、夫婦という人間関係を真摯にみつめ、人間存在の謎と性の複雑さに切り込んでいる。
誰かを愛したすべての人へ。逸脱から、人はなにを学ぶのか。

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【目次】

Ⅰ 不倫の舞台

1 結婚と不倫についての巷の会話
2 不倫の定義
3 不倫は変わった

 

Ⅱ 不倫の発覚、その後

4 なぜこんなにも傷つくのか
5 愛のホラーストーリー 不倫の悪質度
6 嫉妬 エロスの火花
7 自分を責めるか、復讐するか 諸刃の剣
8 言うべきか、言わざるべきか

 

Ⅲ 不倫のもつ意味、その動機

9 幸せな人も不倫する 不倫の意味
10 倦怠の解毒剤 禁断の誘惑
11 「 単なるセックス」は可能か?  浮気心の経済学
12 究極の裏切り?  結婚生活に他の問題があった場合
13 愛人のジレンマ もう一人の女との会話
14 嵐のあとで 不倫の後遺症

 

訳者あとがき

 

◇エスター・ペレル(Esther Perel)
心理療法士。ニューヨークタイムズのベストセラー作家で、現代の恋愛や夫婦関係について洞察力ある独創的な意見を発信する人物として知られる。堪能な九か国語を駆使し、ニューヨーク市で心理療法士として開業するかたわら、Fotune500社企業の組織コンサルタントとして世界中で活躍している。彼女の行った有名なTEDトークの動画再生回数は2000万回を超え、著書の『Mating in Captivity : Unlocking Erotic Intelligence』(邦題『セックスレスは罪ですか?』武田ランダムハウスジャパン)は25言語に翻訳される世界的ベストセラーとなった。最新作の本書はニョーヨークタイムズのベストセラーにリストアップされている。その他、受賞したPodcast「Where Should We Begin?」の制作責任者兼ホストでもある。詳しくはEstherPerel.comまたはインスタグラムの@EsthelPerelOfficeを参照。
◇高月園子(たかつき・そのこ)
翻訳者・エッセイスト。東京女子大学文理学部卒業。英国在住歴25年。翻訳書はR・ソルニット『災害ユートピア』、M・ラトレル『アフガン、たった一人の生還』、I・アブエライシュ『それでも、私は憎まない』(以上、亜紀書房)、L・シェール『なぜ人間は泳ぐのか?』(太田出版)、R・スチュワート『戦禍のアフガニスタンを犬と歩く』(白水社)、P・ジンバルドー『男子劣化社会』(晶文社)ほか多数。エッセイには『ロンドンはやめられない』(新潮文庫)などがある。
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