日本の異国

――在日外国人の知られざる日常

室橋裕和 著
四六判並製 392頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7091-6 C0095〔2019年5月〕


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もはや移民大国。
激変を続ける「日本の中の外国」
の今を切りとる、異文化ルポ。

竹ノ塚リトル・マニラ、ヤシオスタン、大和市いちょう団地、茗荷谷シーク寺院、東京ジャーミィ、西川口中国人コミュニティ、そして新大久保ほか。

2017年末で250万人を超えたという海外からの日本移住者。留学生や観光客などの中期滞在者を含めれば、その数は何倍にもなる。今や、都心を中心に街を歩けば視界に必ず外国人の姿が入るようになったが、彼らの暮らしの実態はどのようなものかはあまり知られていない。私たちの知らない「在日外国人」の日々に迫る。

ディープなアジアは日本にあった。
「この在日外国人コミュがすごい!」のオンパレード。
読んだら絶対に行きたくなる!

――高野秀行(作家)

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【目次】

はじめに

●となりの異国――地域に根付いたコミュニティ
1:竹ノ塚――魅惑の癒しスポット、リトル・マニラ
2:埼玉県八潮市――ヤシオスタン
3:代々木上原――東京ジャーミイ
4:西葛西――「リトル・インディア」の父、インド
5:高田馬場――難民たちがつくった「リトル・ヤンゴン」、ミャンマー

●まだまだ知らない、日本の「異国」
6:池袋――誰も知らない独立のシンボル、バングラデシュ
7:練馬――光が丘の春祭り、モンゴル
8:神奈川県大和市――定住した難民たち、ベトナム・カンボジア・ラオス
9:茗荷谷――寺院でいただく「ランガル」の味、インド・シーク教徒
10:八王子・千葉県成田市――日本の暮しの「拠り所」、タイ寺院

●これからの「異国」と諸問題
11:静岡県御殿場市――絶賛拡大中の新しいコミュニティ、中国
12:埼玉県蕨市――難民たちが肩を寄せ合う、クルド
13:埼玉県川口市――「多文化共生」の最前線
14:新大久保――ここに「未来の日本」はあるか

おわりに

◇室橋裕和(むろはし・ひろかず)
1974年生まれ。週刊誌記者を経てタイに移住。現地発日本語情報誌『Gダイアリー』『アジアの雑誌』デスクを務め、10年に渡りタイ及び周辺国を取材する。帰国後はアジア専門のライター、編集者として活動。「アジアに生きる日本人」「日本に生きるアジア人」をテーマとしている。おもな著書は『海外暮らし最強ナビ・アジア編』(辰巳出版)、『おとなの青春旅行』(講談社現代新書)など。
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