松永良平 著
四六判並製 304頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7165-4 C0095 〔2019年12月〕
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落ちこぼれ大学生だったぼくが、ライターになるまで――。
それはそのまま、平成の30年。
音楽ライターとして第一線で活躍しながら、現在もレコードショップの店員として世界中の音楽に触れる著者が、今ここに至るまでを「平成の30年」になぞらえて描いた、青春エッセイ。本書は1年に1章、“その年を思い起こさせる個人的な”1曲を添えてのソングブック形式。落ちこぼれ大学生だった「ぼく」は友人と一緒に自分たちの雑誌を作り、なんとか大学を卒業し、ライターの仕事を増やす一方でレコードショップで働き、だんだんと自分の生きる道をみつけていく。そのそばにはいつもたくさんのミュージシャンがいて、たくさんのレコードショップがあった。平成の30年を個人の体験とともに描きながら、読む人にとっての「平成」をもまた思い起こさせる。
<本書に登場する著者と交流のあったアーティスト(一部)>
ジョナサン・リッチマン/NRBQ/クレイジーケンバンド/SAKEROCK/星野源/永井宏/小西康陽/細野晴臣/GUIRO/カジヒデキ/坂本慎太郎/大滝詠一/ヴァン・ダイク・パークス/小泉今日子/cero/片想い/videotapemusic など……
音楽と、友情、恋愛、別れと涙。これはもう青春小説だと思う。
そして、音楽を創作する側の人々にとって、松永さんのような存在は宝物だとも思う。
――小泉今日子さん推薦
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【目次】
第1章
平成元(1989)年 少年ヘルプレス
平成2(1990)年 たつまきのジュン
平成3(1991)年 ヒッピーとか、ホッピーとか
平成4(1992)年 まっちゃん、またなにかやろうよ
平成5(1993)年 リズム&ペンシル
第2章
平成6(1994)年 アイ・アム・ジョナサン。アー・ユー・リョーヘイ?
平成7(1995)年 デイズ・イン・タカダノババ
平成8(1996)年 ロッキン&ロマンス
平成9(1997)年 リズム&ペンシル、走る
平成10(1998)年 男達の別れ
平成11(1999)年 コールド・スウェット・トゥ・ニューヨーク
平成12(2000)年 最高で、残酷で、宙ぶらりの夏
平成13(2001)年 捨てる神、拾う神
第3章
平成14(2002)年 どっちがバンド名なんだ?
平成15(2003)年 そのバンドの名は
平成16(2004)年 ぼくのつきあいは「?」からはじまる
平成17(2005)年 ぐうぜんのきろく
平成18(2006)年 わかっちゃいるけどやめられない
平成19(2007)年 20世紀グレーテスト・ヒッツ
平成20(2008)年 さよならゴーゴー・レコード
平成21(2009)年 猫と清志郎
平成22(2010)年 次の時代にくりだそう
第4章
平成23(2011)年 Today/Tomorrow
平成24(2012)年 あたらしい日本のおんがく
平成25(2013)年 自分で大賞を作ってみた
平成26(2014)年 ルミさん
平成27(2015)年 いい解散
平成28(2016)年 終わったところからはじまる
平成29(2017)年 もう一度SAKEROCKのことを
平成30(2018)年 昔は「なつかしい」がきらいだった
平成31(2019)年 平成最後の日
あとがき
1968年、熊本県生まれ。大学時代よりレコード店に勤務し、大学卒業後、友人たちと立ち上げた音楽雑誌『リズム&ペンシル』がきっかけで執筆活動を開始。現在もレコード店勤務のかたわら、雑誌/ウェブを中心に記事執筆、インタビュー、ライナーノーツ執筆などを行う。著書に『20世紀グレーテスト・ヒッツ』(音楽出版社)、『コイズミシングル』(小泉今日子ベスト・アルバム『コイズミクロニクル』付属本)、編著に『音楽マンガガイドブック』(DU BOOKS)、編集を担当した書籍に中川五郎・永井宏『友人のような音楽』(アスペクト)、朝妻一郎『ヒットこそすべて』(白夜書房)、小野瀬雅生『ギタリスト大喰らい』(P-Vine Books)、『ロック画報/カクバリズム特集号』(P-Vine Books)など。また、翻訳書にテリー・サザーン『レッド・ダート・マリファナ』(国書刊行会)、ブライアン・ウィルソン『ブライアン・ウィルソン自伝』(DU BOOKS)がある。