じろまるいずみ著
四六判並製 224頁
定価:1,650円(本体1,500円)
978-4-7949-7170-8 C0095 〔2020年2月〕
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食エッセイ界の遅咲きの新星、
じろまるいずみの初エッセイ集。
チャーハンにステキなサムシングを入れてしまう母親
グラタンが好きな吸血鬼……
ごはんにまつわるウソみたいなホントの話の数々。
笑えるのになぜかレシピまでついている異色の料理エッセイ!
自ら居酒屋を切り盛りし、飲ん兵衛の舌を肥やしてきた著者が書く、思い出と紐付いた濃厚な食の記憶を軽妙に描いたエッセイは、これまでの「食エッセイスト」とは一味違う、骨太の読み応え。笑える料理エッセイになぜかすべてレシピがついているという形式が特徴的。noteで書かれたものに大幅に書き下ろしを加え、これまで書いてこなかった生い立ちに触れたエッセイも。一方、そのレシピは実用的でありながら、読み物としての強さもあるテキストが魅力。なぜか読むと「できる」気がしてくる、読むだけで自信を持たせてくれるレシピエッセイ。
☆漫画家・渡辺ペコさんとの対談「私たちが『ごはん』を描いてしまう理由」を収録
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【目次】
はじめに
1章 おうちの思い出
ニコニコのハンバーグ/恥ずかしい食べ物、かっこいい食べ物/ひみつの味噌汁/母親のチャーハン/くずし餃子の野菜炒め/【私を作った、食べもの①】父のコンビーフ
2章 青春の思い出
料理は出会いでできている/吸血鬼とホワイトソース/お弁当十人十色/豆苗会社とグル/夢のような夢の街/【私を作った、食べもの②】なかぱんのチキンバスケット
3章 飲み屋の思い出
餃子のおんがえし/私を認識しない酒屋/煮える寿司/食べ物で遊んではいけないか/【私を作った、食べもの③】だしまきのレシピ
4章 しょっぱい思い出
恐怖の折檻部屋と味ごはん/ごはんのおいしい炊き方/たくわんラプソディ/みどりちゃん/二八歳の仲人
おわりに
長崎生まれ、房総育ち。現在は東京在住。
幼少の頃から筋金入りの食いしん坊。名古屋・新栄で居酒屋「JIROMAL」を経営(現在は閉店)。店の評判からレシピを含んだエッセイを書くようになる。なぜか食にまつわるエピソードに事欠かない。現在は料理のワークショップを定期的に開催するほか、料理作家として執筆活動も行っている。Twitter@jiromal