小倉明彦 著
四六判並製 264頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7176-0 C0045 〔2020年6月〕
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世界的快挙!?
阪大つむじまがり名誉教授が
神経科学のエンタメ化に成功! !
── 仲野徹(大阪大病理学教授)
神経科学は脳や神経のしくみを細胞・分子レベルで解明する学問。神経科学を通じて、人間の学習、行動、意思決定、感情、認知、記憶などを、科学的根拠に基づいて理解することができる。難解でとっつきにくいとされるこの分野の魅力と謎を、第一人者でありながら“つむじまがり”な著者が解説! 認知症のメカニズムやPTSDなど記憶障害についての最新研究も盛り込んだ、超絶エンタメ講義。
「開き直るようで恐縮ですが、神経科学の一部しか語らないこの本にも、読んで役立つことがあります。それは、神経科学研究の現在の到達レベルがわかるということです。……記憶のしくみについて、ここまでわかっているが、ここから先はまだわからない、こんな説があるが、正しいかもしれないし誤りかもしれないという、その解明のレベルは、他の課題についても、ほぼ同じだといえます。」(「まえがき」より)
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【目次】
第1章 神経系とは何か
01 神経系のなりたち
02 神経の興奮
03 神経の伝達
04 神経回路
05 神経系のクセ
第2章 記憶のしくみ
01 記憶の貯蔵
02 神経伝達の可塑性
03 神経回路の可塑性
04 記憶を操作する
第3章 記憶の異常
01 認知症
02 ストレスと記憶障害
03 スーパー記憶
04 細胞移植は記憶障害の解決策になるか
大阪大学大学院生命機能研究科脳神経工学講座教授(現在名誉教授)。理学博士。専門は神経生物学(記憶の成立機構についての細胞レベルの解析)。1951年、東京都生まれ。1975年、東京大学理学部生物学科卒業。1977年、同大学院修士課程動物学専攻修了。1977〜1979年、西独(当時)ルール大学生物学部研究員。1980年、三菱化成生命科学研究所研究員。1993年、大阪大学理学部教授。著書に『実況・料理生物学』(大阪大学出版会/文春文庫)、『お皿の上の生物学』(築地書館/角川ソフィア文庫)、共著書に『記憶の細胞生物学』(朝倉書店)、『芸術と脳』(大阪大学出版会)、共訳書に『ニューロンの生物学』(南江堂)など。趣味は、料理でいたずらをすること、自作の漢詩を他人に押しつけること。