坂口恭平 著
四六判並製 292頁
定価:1,650円(本体1,500円)
978-4-7949-7184-5 C0095 〔2020年7月〕
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誰にも言えない悩みは、みんなで話そう。
坂口医院0円診察室、開院します。
「悩み」に対して強力な効果があり、心と体に変化が起きる「自分でつくる薬」とは?
これは戯曲? エッセイ? 自己啓発?
鬼才坂口恭平、ついに医師になる。
あっという間に読めて、不思議と勇気づけられる!
2019年に実際に行われたワークショップを誌上体験。「いのっちの電話」では、なぜ電話をかけた人たちが楽になり、元気になれるのか。いったい何がそこで起こっているのか。その秘密とは。全部教えます。
コロナ禍が蔓延している現代日本に向けて、「非日常につける薬――あとがきにかえて」も書き下ろし掲載。
▼こんな方にぜひ読んでほしい!
・漠然とした不安がある
・やりたいことが見つからない
・やめられないことがある
・仕事がつらい
・人間関係で悩んでいる
・何をやってもうまくいかない
・誰とも理解しあえない
・話相手がいない
・人生に絶望している
・好奇心がない
・日々に関心がなくなった
・悩みで頭がいっぱいになっている
・何かやってみたいんだけど一歩が踏み出せない
・書きたいけど書けない作家
・作りたいけど作れない創作家
・アイディアが枯れてしまったプランナー
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【目次】
0:「自分の薬をつくる」ワークショップのための準備
1:オリエンテーション
(1)はじめに
(2)薬=日課
(3)しおり
(4)自分の薬をつくる――実例:私の場合
(5)つくるということ
(6)みんなアウトプットの方法を知らない
2:ワークショップ「診察」
▼企画書を書くという薬
▼「否定する力」の使い方
▼相談してみる
▼将来の夢は今すぐ叶えてみる
▼職業の枠を取っ払っていく
▼気持ちを深く汲み取れるのは特殊能力
▼やりたくないことをしない
▼声になっていなかったものを声にする
▼個人の悩み、なんてものはない
▼研究する
▼健康の証
▼適当なアウトプット
▼アウトプットについて、もう少し
▼自分にダメ出しをするということ
▼「自閉」という方法
▼書けないとき、つくれないとき
▼聞いてくれるひと、見てくれるひと
まとめ――私たちにとって最良の「薬」とは
非日常につける薬――あとがきにかえて
1978年、熊本県生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年に路上生活者の住居を撮影した写真集『0円ハウス』(リトルモア)を刊行。以降、ルポルタージュ、小説、思想書、画集、料理書など多岐にわたるジャンルの書籍、そして音楽などを発表している。2011年5月10日には、福島第一原子力発電所事故後の政府の対応に疑問を抱き、自ら新政府初代内閣総理大臣を名乗り、新政府を樹立した。躁鬱病であることを公言し、希死念慮に苦しむ人々との対話「いのっちの電話」を自らの携帯電話(090-8106-4666)で続けている。12年、路上生活者の考察に関して第2回吉阪隆正賞受賞。14年、『幻年時代』で第35回熊日出版文化賞受賞、『徘徊タクシー』が第27回三島由紀夫賞候補となる。16年に、『家族の哲学』が第57回熊日文学賞を受賞した。現在は熊本を拠点に活動。2023年に熊本市現代美術館にて個展を開催予定。近刊に『cook』(晶文社)、『まとまらない人』(リトルモア)など。