吉本隆明全集24[1987-1990]

吉本隆明 著
A5判変型上製 726頁
定価:7,700円(本体7,000円)
978-4-7949-7124-1 C0395〔2021年1月〕


アマゾンで購入する
楽天ブックスで購入する
セブンネットで購入する

 

単行本未収録15篇

『共同幻想論』の「現在」版とも規定された『ハイ・イメージ論』の「III」、唯一のテレビ時評『情況としての画像』などを収める。単行本未収録15篇。第25回配本。第Ⅱ期(全13巻)完結。

月報は、笠井潔氏(作家・評論家)、今福龍太氏(文化人類学者)、ハルノ宵子氏(エッセイスト・漫画家)が執筆。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【目次】


ハイ・イメージ論Ⅲ
舞踏論
瞬間論
モジュラス論
エコノミー論
幼童論
消費論
あとがき


情況としての画像──高度資本主義化の[テレビ]──
テレビはどこへゆくか
スポーツ視たまま
映像の共同体
報道番組Ⅰ
報道番組Ⅱ
年始と年末の祭り
エコロジー談義Ⅰ
視聴率はどうか
ハイビジョンをめぐって
美空ひばりⅠ
テレビCMはいま
視聴者の言ってみるだけ
エコロジー談義Ⅱ
テレビの話芸
ソウル・オリンピックの画像
ドキュメントの画像
視線論
昭和天皇の死
Mr.マリック論/手塚治虫論
テレビのよさといかがわしさ
ドキュメント性とドラマ性
報道番組Ⅲ
天安門事件
美空ひばりⅡ
「現在」化と大衆
あとがき


人間の死 自然の死 農業の死
谷中──わたしの散歩道
七〇年代のアメリカまで──さまよう不可視の「ビアフラ共和国」──
西川徹郎さんの俳句
生きていた西行
島尾敏雄の世界
漱石論としての位置──盛忍『漱石への測鉛』──
わが東京
[写真構成]1970東京の民家
東京についてのノート
南島論序説
異境歌小論──前登志夫について──
いそいで岡本かの子
情況への発言──《エチカの闘争》──
〝新しい〟という映画
ほんの5gの賭け
水辺の記憶──洲崎(遊郭)の方と大川(隅田川)の方──
南島論
別れの言葉──三浦つとむ――


私のぴあテン1987
〈死〉に関するアンケート

井上英一「情報と像」
前登志夫「吉野の桜」
はじめて出会った大学

板橋・仲宿商店街
私ならこんな店
ウイークリー・データ 一九八九・七・四─一〇

小川徹
知識でもって立つことの孤独さ[清水幾太郎]
森山公夫の場所
気分がちょっぴり波うつような気がする[『日本名歌集成』]
梅原猛『日本冒険第二巻 太陽の輪廻』
鮎川信夫が近代以後の詩にはじめてもたらしたもの
不易流行の太宰治
『宮沢賢治語彙辞典』

『吉本隆明全対談集2』あとがき
『吉本隆明全対談集3』あとがき
『吉本隆明全対談集4』あとがき
『吉本隆明全対談集6』あとがき
『吉本隆明全対談集7』あとがき
『吉本隆明全対談集8』あとがき
『吉本隆明全対談集9』あとがき
『吉本隆明[太宰治]を語る』あとがき
『吉本隆明全対談集10』あとがき
『〈信〉の構造2 全キリスト教論集成』序
『〈信〉の構造2 全キリスト教論集成』あとがき
『〈信〉の構造3 全天皇制・宗教論集成』序
『〈信〉の構造3 全天皇制・宗教論集成』あとがき
『吉本隆明全対談集11』あとがき
『吉本隆明全対談集12』あとがき
『琉球弧の喚起力と南島論』覚書
『像としての都市』あとがき
『試行』第六八号後記

解題(間宮幹彦)

 

◇吉本隆明(よしもと・たかあき)
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。
関連書籍