――人や組織の内なる力を引き出すディグニティ・モデル
ドナ・ヒックス 著 ジェフリー・メンセンディーク 訳
四六判並製 280頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7270-5 C0030〔2021年6月〕
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成果主義から
成長の機会を提供する文化へ
いくら対話を試みても問題の解決にいたらない難しい状況の中で、多くの国際紛争を解決に導いてきた心理学者が提示する人間関係のフレームワークが、人の〈尊厳〉を重視する「ディグニティ・モデル」。
人と組織にイノベーションをもたらすのは、尊厳を認められ、価値ある者として扱われることによって生まれる安心感。組織やコミュニティにおいて、尊厳を守るためにはどうすればよいのか? リーダーはどう振る舞えばよいのか? そのノウハウと、アメリカ各地の小学校や病院で行なわれているディグニティ・モデルのカリキュラム作成や組織変革の試みも紹介。民間、官公庁、NGO、NPO、学校など様々な組織において有効な知見となるテキスト。
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【目次】
第1部 尊厳に根ざしたリーダーシップを発揮するために知っておくべきこと
第1章 尊厳を尊重する方法
第2章 尊厳を侵害しないために
第3章 尊厳の深さと広さ
第4章 リーダーシップと人間の成長
第5章 これからのリーダーに尊厳を教える方法
第2部 尊厳に根ざしたリーダーシップを発揮するためにするべきこと
第6章 生涯を通して学習と成長の模範となること
第7章 場の空気を作る:安心して傷つきやすい自分を出せる場
第8章 信頼を育む
第9章 共感を始動させる
第10章 バルコニーに向かう
第11章 責任を取る
第3部 尊厳を大事にする文化の創出
第12章 尊厳教育を推進する
第13章 みんなのための尊厳教育プログラムの実践
第14章 自分の尊厳の長所と短所を知る
第15章 尊厳に対する侵害をそのままにしておかない
第16章 尊厳をめぐる現在と未来の対立を精査する
第17章 尊厳尊重の制約
第18章 尊厳尊重の学習と実践を常態化する
第19章 人間性向上:尊厳あるリーダーシップの功績)
世界各地の紛争解決に携わってきた心理学者。紛争解決の専門家。紛争解決や対立関係において尊厳が果たす役割に注目し、「ディグニティ(尊厳)モデル」を考案。ハーバード大学をはじめ、クラーク大学、コロンビア大学の紛争解決コースで教鞭をとる一方、米国および海外でリーダーシップ研修、トレーニングと教育セミナーを実施。クライアントは、世界銀行、国連、米海軍、世界各地の政府、米国内の企業、学校、病院など。著書に『Dignity』(幻冬舎)がある。
桜美林大学准教授・兼大学チャプレン。米国合同教会(Common Global Ministries)宣教師。日本キリスト教団東北教区センター・エマオ主事、関西学院大学宗教センター宗教主事などを経て現職。日本育ちのアメリカ人として異なる文化の懸け橋になりたいと願ってきた。「九条世界宗教者会議」の同時通訳をはじめ、民族、宗教、社会的背景の異なる人々の想いをつなげる活動に力を注ぐ。共著に『東アジアの平和と和解』(関西学院大学出版会)がある。