チョーヒカル 著
四六判並製 208頁
定価:1,760円(本体1,600円)
978-4-7949-7296-5 C0095〔2022年1月〕
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みんなと同じになれないけど、それの何がいけないの?
「国籍」や「性別」、「常識」「非常識」という区分けのほとんどは、誰かが勝手に作ったフィクションで、思っているよりずっと流動的なもの。「女らしさ」を強いられることや、何かにつけて「耐え忍ぶ」ことが美徳みたいに語られるのもナンセンス。だから私たちはもっと怒ったり、叫んだりしたっていいのだ。
注目のペイントアーティストが綴る、毎日間違えて、へこんで、社会の不条理さにくじけそうになっても、怒って、戦って、考えて、自分の足で歩いていく覚悟を込めた「成長」と「主張」のエッセイ集。〈書き下ろし漫画も6篇収録〉
■犬山紙子さん、ハライチ・岩井勇気さんも夢中!
「腕毛が生えているのは女としてない」という言葉に
とっさに怒ったチョーさんが好きだ。
コンプレックスがあっても、嫉妬心があっても、
夜明け4時急に自分の形がわからなくなっても、
私たちは意思を表明して良いんだと思えた。
──犬山紙子
すっぴんすぎるだろ。
――ハライチ・岩井勇気
「時々自分が全くのエイリアンみたいに思える。変な発言をしてしまうこと、国籍がみんなと違うこと、「女らしく」できないこと。だから私はエイリアンを隠して、意識しないように生きてきた。そうしたらどうだ、いつの間にかすっかり自分がよくわからなくなってしまっていた。(…)だけど、こうも考えられないだろうか。私たちはみんなエイリアンで、みんな一人ひとり違って、違うということだけが私たちに共通していることだと」
(「はじめに」より)
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【目次】
1章
ロマンスがはじまらない/どうして恋人は必要なのか?を考察してみる/お願い、サーモン/わかめごはん。ああ、わかめごはん/愛すべき、大嫌いなマヨネーズ/女を演じなくてもいい場所/非モテ女はクソみたいな好意を断れない/昔好きだった女の子の話 前編/昔好きだった女の子の話 後編/化粧は心を武装する/いくらだって顎くらい引いてやる/美しさに泣かされて/私たちって誰のために服を着ているんだろう
2章
モノガミーゲシュタルト崩壊/なんで結婚したいんだっけ?/「パーティ」の甘美な響きは罠である/女は細くあってこそ美しいの呪縛/ありのままを愛したい・けど・愛せない/リアス式海岸ネイルの波打ち際で/私たちが思うよりも人生はずっと無意味なのだ/夜中はまるでエンドロールだ/お尻のラインはいつ「下品」になったのか/うで毛のはなし/イヤよイヤよは、イヤのうち/涙は武器ではない、と同時に、弱さでもないという話
3章
私たちはもしかしたら圧倒的に怒る経験が足りてないんじゃないか/「嫉妬の炎」はいつ消える?/私の自撮り進化論/とにかく「女の賞味期限」に焦っていたのだ/アラサーで金髪ショートにした理由/運命ではないからこそ愛しい友人たちへ/おっぱいは、ただのおっぱい。/お願いだから、どうか長生きしてください/エイリアン・フロム・ジャパン
1993年東京生まれ。2016年武蔵野美術大学・視覚伝達デザイン学科卒業。体や物にリアルなペイントをする作品で注目され、衣服やCDジャケットのデザイン、イラストレーション、立体、映像作品なども手がける。多数のメディア出演に加え、企業とのコラボレーションや国内外での個展など多岐にわたって活動する。著書に『じゃない!』『やっぱり じゃない!』(フレーベル館)、『絶滅生物図誌』(雷鳥社)、『ストレンジ・ファニー・ラブ』(祥伝社)などがある