――誤った政策とエビデンスがどのようにがん患者を痛めつけるか
ヴィナイヤク・プラサード 著 大脇幸志郎 訳
四六判上製 432頁
定価:3,520円(本体3,200円)
978-4-7949-7293-4 C0047〔2022年2月〕
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その治療、患者の利益になっていますか?
昨今無数に登場しては話題を集める「がんの新薬」は一般社会から高い期待を受けている。しかし、その効果はしばし誇大に説明され、現実を大きく超えた期待を呼び起こしてしまう――
人びとのがん治療のとらえ方を歪めさせ〈悪いがん治療〉に導いてしまう要因とは何か? 現役の腫瘍内科医が、医薬品開発・医薬品行政の根本的な問題を明らかにし、医学で言われる「エビデンス重視」に警鐘を鳴らしながら、患者にとっての真の利益とは何かを考える。
この本は、レベルの低い医療批判本ではなく、
腫瘍内科医によるこれからのがん医療の未来へ向けての提言だ
――日本医科大学武蔵小杉病院・勝俣範之氏推薦
【訂正情報】
本書において、下記の誤りがありました。
【p.2】
誤 Copylight
↓
正 Copyright
【p.431】大脇幸志郎氏のプロフィール
誤 著者について
↓
正 訳者について
以上、謹んで訂正申し上げます。
(2022年1月31日)
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【目次】
はじめに
第1部 がんの薬の効果はどれくらいで、値段はどれくらいか
第1章 がん治療薬の基礎:費用、利益、バリュー
第2章 がんの代理エンドポイント:それは何か、どこに使われるのか
第3章 薬剤承認のための代理エンドポイントの使用と誤用
第4章 高い価格がどのように患者と社会を害するか
第2部 がんの医学をゆがめる社会的な力
第5章 がんの医学をゆがめる誇張、偏向、暴走する熱狂
第6章 経済的利益相反
第7章 経済的利益相反の害と、医学をリハビリする方法
第8章 プレシジョン・メディシンは役に立つのか?
第3部 がん治療のエビデンスと臨床試験を解釈する方法
第9章 研究デザイン201
第10章 がん診療の原則
第11章 腫瘍学における重要な臨床試験
第12章 グローバルな腫瘍学
第4部 解決
第13章 がんの薬の開発はどのように進むべきか
第14章 連邦3機関は明日から何ができるか?
第15章 がんを持つ人には何ができるか?
第16章 学生、研修医、研究員に何ができるか?
エピローグ
用語集
原注
訳者あとがき