吉本隆明 著
A5判変型上製 692頁
定価:7,590円(本体6,900円)
978-4-7949-7130-2 C0395〔2022年12月〕
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長編評論『心的現象論』を収録
全121項目からなる壮大な大著。『試行』に終刊まで連載された「目の知覚論」「身体論」「関係論」「了解論」の4部からなる長編評論『心的現象論』を収録する(※「目の知覚論」については著者の初出赤字入れ稿を底本とする)。第31回配本。
月報はマニュエル・ヤン氏(歴史学者)、小田原のどか氏(彫刻家・評論家)、ハルノ宵子氏(作家・漫画家)が執筆。
〈『吉本隆明全集』既刊分の誤植・訂正情報について〉
2014年3月に刊行を開始いたしました『吉本隆明全集』既刊分の誤植その他の訂正情報は、全集最終刊行時にまとめてお知らせする旨、第8巻の月報末尾等に記しましたが、誤植にとどまらない誤認・誤記の類いも散見され、やはりなるべく早くお知らせするべきだと思い至り、遅ればせながらまとめる作業を開始いたしました。予定を変更し、訂正情報がまとまった順に、第28巻より順次掲載していく予定です。
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【目次】
Ⅰ 眼の知覚論
1 眼の構造(1)
2 眼の構造(2)
3 眼の構造(3)
4 眼の構造(4)
5 眼の構造(5)
6 〈変形〉の構造
Ⅱ 身体論
1 古典ドイツの身体論について
2 二、三の現代的身体論について
3 フロイトの身体論
4 フッサール・ヤスペルス・ビンスワンガーの身体論
5 手と足
6 肉体
7 年令
8 性器
9 了解系の形成
10 関係づけの形成
11 身体という了解―関係係
12 不具・障害・病気(1)
13 不具・障害・病気(2)
14 不具・障害・病気(3)
15 不具・障害・病気(4)
16 不具・障害・病気(5)
17 不具・障害・病気(6)
18 不具・障害・病気・その心的世界(1)
19 不具・障害・病気・その心的世界(2)
20 不具・障害・病気・その心的世界(3)
21 身体像の起源(1)
22 身体像の起源(2)
23 頭部像・手足像の起源
Ⅲ 関係論
1 〈関係〉とはなにか
2 〈関係〉としてみられた自己・他者・世界
3 〈身体〉に表出される〈関係〉
4 作られた幻覚における〈関係〉(1)
5 作られた幻覚における〈関係〉(2)
6 作られた幻覚における〈関係〉(3)
7 形式論理的な〈関係〉
8 〈うつ〉という〈関係〉(1)
9 〈うつ〉という〈関係〉(2)
10 〈うつ〉という〈関係〉(3)
11 〈うつ〉関係の拡張(1)
12 〈うつ〉関係の拡張(2)
13 〈うつ〉関係の拡張(3)
14 〈うつ〉関係の拡張(4)
15 〈うつ〉関係の拡張(5)
16 〈うつ〉関係の拡張(6)
17 〈うつ〉関係の拡張(7)
18 〈うつ〉関係の拡張(8)
19 〈うつ〉関係の拡張(9)
Ⅳ 了解論
1 了解と時間性
2 了解の原基
3 資格の時間性
4 聴覚の時間性
5 了解の初期条件(1)
6 了解の初期条件(2)
7 了解の初期条件(3)
8 了解の水準(1)
9 了解の水準(2)
10 了解の水準(3)
11 了解の水準(4)
12 了解の水準(5)
13 了解の空間化(1)
14 了解の空間化(2)
15 了解の様式(1)
16 了解の様式(2)
17 了解の様式(3)
18 了解の様式(4)
19 了解の様式(5)
20 了解の様式(6)
21 了解の諸相(1)
22 了解の諸相(2)
23 了解の諸相(3)
24 了解の諸相(4)
25 了解の諸相(5)
26 了解の諸相(6)
27 了解の諸相(7)
28 了解の諸相(8)
29 了解の諸相(9)
30 了解の諸相(10)
31 了解の諸相(11)
32 了解の諸相(12)
33 了解の諸相(13)
34 了解の諸相(14)
35 了解の諸相(15)
36 了解の諸相(16)
37 了解の諸相(17)
38 了解の諸相(18)
39 了解の諸相(19)
40 了解の諸相(20)
41 了解の変容(1)
42 了解の変容(2)
43 了解の変容(3)
44 了解の変容(4)
45 了解の変容(5)
46 了解の変容(6)
47 了解の変容(7)
48 了解の変容(8)
49 了解の変容(9)
50 了解の変容(10)
51 了解の変容(11)
52 了解の変容(12)
53 原了解以前(1)
54 原了解以前(2)
55 原了解以前(3)
56 原了解以前(4)
57 原了解以前(5)
58 原了解以前(6)
59 原了解以前(7)
60 原了解以前(8)
61 原了解以前(9)
62 原了解以前(10)
63 原了解以前(11)
64 原了解以前(12)
65 原了解以前(13)
66 原了解以前(14)
67 原了解以前(15)
68 民族語の原了解(1)
69 民族語の原了解(2)
70 民族語の原了解(3)
71 民族語の原了解(4)
72 民族語の原了解(5)
73 民族語の原了解(6)
あとがきにかえて――『心的現象論』の刊行にあたって
【付録資料】『心的現象論』をめぐって
索引
解題
1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。2012年3月16日逝去。