ゴースト・ワーク

――グローバルな新下層階級をシリコンバレーが生み出すのをどう食い止めるか

メアリー・L・グレイ シッダールタ・スリ 著 柴田裕之 訳
四六判並製 448頁
定価:2,420円(本体2,200円)
978-4-7949-7348-1 C0095 〔2023年4月〕


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文化人類学×計算社会学から、
猛烈なスピードで変化する
「労働」を考える

あらゆるものがオートメーション化する世界の背景で増加する見えない労働(者)とは。私たちが自動化されていると思って利用しているWebサービスのほとんどの背後に、「見えない労働者」がいる。Amazon、Google、Microsoft、Uberなどの企業が提供するサービスが、広大で目に見えない人間の労働力の判断と経験のおかげでスムーズに機能する方法になっている、ということを明らかにした本書が描く、未来の労働の姿とは。驚愕のルポ・ルタージュ。

監修・解説:成田悠輔(経済学者、イェール大学助教授)

 

【原書「参考文献」はこちらにて公開中】

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【目次】

イントロダクション:ゴースト・イン・ザ・マシーン

PART 1:完全なる自動化の目の前にあるパラドックス

1:ヒューマン・イン・ザ・ループ
2:出来高給からアウトソーシングまで:完全なる自動化の目の前に至るまでの短い歴史/

PART 2:きつい仕事

3:アルゴリズムの残酷さとゴーストワークの隠れたコスト
4:金のため(以上に)ハードに働くということ

PART 3:ロボットに話を戻そう

5:見知らぬ人の優しさとコラボレーションの力
6:二重のボトムライン

CONCLUSION:手元にあるタスク

 

メアリー・グレイ(Mary L. Gray)
文化人類学者。ハーバード大学バークマンクラインインターネット&ソサエティセンターフェロー。マイクロソフトリサーチ主任研究員。インディアナ大学情報学/コンピューティング/エンジニアリング学部教員。2020年、マッカーサーフェローシップ(別名、天才賞)受賞。
シッダールタ・スリ(Siddharth Suri)
計算社会学者。クラウドソーシング、行動経済学、およびコンピューターサイエンスを横断的に研究。2007年、ペンシルベニア大学でコンピューターおよび情報科学の博士号を取得。
柴田裕之(しばた・やすし)
翻訳家。早稲田大学、Earlham College卒業。訳書に、ケーガン『「死」とは何か』、ベジャン『流れといのち』、オーウェン『生存する意識』、ハラリ『サピエンス全史』『ホモ・デウス』、カシオポ/パトリック『孤独の科学』、クチャルスキー『完全無欠の賭け』、ヴァン・デア・コーク『身体はトラウマを記録する』、リドレー『進化は万能である』(共訳)、ファンク『地球を「売り物」にする人たち』、リフキン『限界費用ゼロ社会』ほか話題書多数。
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