カレーライスと餃子ライス

片岡義男 著
四六判変型上製 208頁
定価:1,870円(本体1,700円)
978-4-7949-7373-3 C0095 〔2023年9月〕


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今日の夕食は何にしようかなと思案しながら、
夕暮れの靖国通りをひとり歩く幸せ

幸福な食事はどこにある?
神保町、下北沢、京都……専用スプーンを胸にひそませ、今日も続くカレー漂流。そして青春の食事には、餃子ライスが必要だ。はたしてそんな食事は見つかったか。記憶と幻想で紡がれる物語。

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【目次】

1 カレーライスは漂流する
母親の黄色いカレーライス
今日はカレーライスよ!
どんなカレーライスにももはや驚かない
火事を見ながらカレーライス
木製の専用スプーン
京都カレーライス再訪
鴨南蛮カレーうどん、ナインボール
カツカレーのはしご
白いご飯はありますか
涙も一緒にスプーンで食べた
僕のカレーライスにはお肉をたくさん入れてください
カレーライス小説を考える 他

2 餃子ライスはひとりで食べる夕食の幸せ
どしゃ降り餃子ライス
珈琲にしましょうか
なんとかならないかしら
僕の餃子は二人前
消しゴムを買う
今夜はひとり飯

 

◇片岡義男(かたおか・よしお)
作家。1939年東京生まれ。『白い波の荒野へ』『スローなブギにしてくれ』『彼のオートバイ、彼女の島』『湾岸道路』『ときには星の下で眠る』『窓の外を見てください』『ジャックはここで飲んでいる』『ロンサム・カウボーイ』『町からはじめて、旅へ』『音楽を聴く』『一九六〇年、青年と拳銃』『日本語の外へ』『彼らを書く』などの多くの著作のほか、『ナポリへの道』『洋食屋から歩いて5分』『豆大福と珈琲』など飲食をテーマとした著作の人気が高い。近年では『珈琲が呼ぶ』が大きな反響を呼んだ。
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