三品輝起 著
四六判並製 244頁
定価:1,980円(本体1,800円)
978-4-7949-7402-0 C0095 〔2024年1月〕
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私たちはどうして物を買い、
所有するのだろうか
東京西荻で20年間続く雑貨屋
「Fall」の店主によるエッセイ集
物の売買を巡る状況は刻々と変化している。いままさに波にさらわれんとする物の価値をひとつずつひろいあげる珠玉のエッセイ集。本、アート、工芸、情報、音楽、おしゃれ、サブカル、聖と俗……、ゆらぎ続ける世界のはざまで生きのびる方法をケレン味のない筆致で綴る。
気づけばいま、雑貨界が物の世界を逆に覆いかくしつつある。
ほとんどの物が、いつ雑貨屋に連れていってもはずかしくないすがた、かたち、ふるまいを身につけてしまっていて、むしろ雑貨化していない物こそがマイノリティになっているのだ。だとしたらマジョリティとしての雑貨は、もう「雑」という字を捨てて、ふつうに「物」と呼んだらいいじゃないか──本書より
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【目次】
雑貨屋プレイ
境界
汚部屋はどこへ消えた?
部屋とメディアと私
インターネットの波うちぎわで
マイミュージック
フランク・ザッパと本屋の石
本を読むひとたち
本を撮るひとたち
おしゃれな密室の内と外
顔
デザイン、芸術、クリエイティブ
おむかえのあとさき
橋を渡る
1979 年京都府生まれ。愛媛県にて育つ。2005 年より東京の西荻窪で雑貨店「FALL」を経営。著書に『すべての雑貨』(ちくま文庫)、『雑貨の終わり』(新潮社)がある。