――人類を幸福に導く「最古の科学」
ディミトリス・クシガラタス 著 田中恵理香 訳
四六判並製 368頁
定価:2,420円(本体2,200円)
978-4-7949-7408-2 C0095〔2024年2月〕
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世界を変えるための
「最古の科学」が「儀式」だった!
火渡りの祭礼から卒業式まで、
儀式の秘密と活用のヒントを探究する空前の書
生活や価値観が猛スピードで変化する現代。昔からある「儀式」は単調で、退屈で、無意味にみえる。でも、ほんとうに? 認知人類学者の著者は熱した炭の上を歩く人々の心拍数を測り、インドの祭りでホルモンの増減を測定。フィールドに実験室を持ち込んで、これまで検証されてこなかった謎めいた儀式の深層を、認知科学の手法で徹底的に調査する。ハレとケの場、両方にあふれる「儀式」の秘密と活用のヒントを探究する空前の書。
ジョセフ・ヘンリック(人類学者、ハーバード大教授)
「ギリシャの火渡りからアマゾンの恐ろしい祭礼まで、認知人類学者の著者は、リズム、ダンス、音楽、苦痛、犠牲などから成る、一見すると無意味で反復的で因果関係が不明瞭な〈儀式〉を、人類がどのように、なぜ行うのかを探求する。民族学的なデティール、個人のナラティヴ、認知科学の成果が盛り込まれた本書は、QOLや健康状態の改善、地域社会の構築のために、古代からの知恵であり最新の科学でもある〈儀式〉をどのように活用できるかを教えてくれる」
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【目次】
第1章 儀式のパラドックス
第2章 儀式と種
第3章 秩序
第4章 接着剤
第5章 沸騰
第6章 強力接着剤
第7章 犠牲
第8章 幸福
第9章 儀式の力の活用
コネチカット大学・実験的人類学研究室長。認知人類学者。南ヨーロッパとモーリシャスで数年間のフィールドワークを行ったのち、プリンストン大学、オーフス大学で役職を歴任し、マサリク大学・宗教実験研究研究所の所長を務める。 コネチカット大学では実験的人類学研究室を指揮。その活動は、ニューヨーク・タイムズ、ガーディアン、PBS、ヒストリーチャンネル、その他の多くの媒体でも取り上げられている。
東京外国語大学英米語学科卒、ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス修士課程修了。訳書に『むずかしい女性が変えてきた――あたらしいフェミニズム史』(みすず書房、2022年)、『ヴィクトリア朝医療の歴史――外科医ジョゼフ・リスターと歴史を変えた治療法』(原書房、2021年)などがある。