共鳴するからだ

――空間身体学をひらく

片山洋次郎 田畑浩良 藤本靖 著
四六判並製 280頁
定価:1,870円(本体1,700円)
978-4-7949-7433-4 C0095〔2024年8月5日発売予定〕


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秘伝、公開!

・リラックスできない
・漫然と不調
・朝から疲れている

本来備わっている「自己調整力」(自らが整う力)を引き出す方法、「間合い」の全容とは。三人のボディワーク施術者=「間法(まほう)使い」による、数十年の年月をかけた探求が明らかに。

「からだの力」を取り戻し元気になりたい、すべての人へ届ける智慧とメッセージ。

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【目次】

▼1:からだの深みを見つめていたい――片山洋次郎(聞き手: 藤本靖) 

近代社会の限界と日本人の身体

息苦しさはどこから来るのか

日本人の胸はなぜ固いのか

「困った…… 」が発動している日本社会

施術は問題を解決するのか

「内臓感覚」と「覚醒状態」を取り戻す方法……他

 

▼2:交流するからだ――田畑浩良(聞き手: 藤本靖)

日常生活で「最初の場」をどう探すか

「逃げる」ということ

「イールド」とは何か

体内における情報の伝達とボディワーク

コントロールしない呼吸を迎える

グラウンディングとイールディングの違いとは……他

 

▼3:鼎談 空間から身体と感覚を考える――空間身体学宣言 

空間の緊張も共鳴する

身体があることで空間が生まれる

動的感覚が流れる空間へ

物理的距離を超えてからだは共鳴する

重力方向と水平方向から身体を考える

根源的な安心感をもたらすもの――イールド原論

「何も起きないポジション」を探して……他

 

◇片山洋次郎(かたやま・ようじろう)
1950年川崎市生まれ。東京大学教養学部中退。身がまま整体気響会を主宰。20歳代半ば、自身の腰痛をきっかけに〈整体〉に出会う。その後「野口整体」の思想に触発されながら独自の整体法を創り上げる。21世紀を、身体がものを言う時代ととらえ、身体の現場から、「身も心もチョッと楽になる方法」を提言している。著書に『整体から見る気と身体』『自分にやさしくする整体』『日々の整体』(ちくま文庫)、『骨盤にきく』『身体にきく』『女と骨盤』(文春文庫)、『生き抜くための整体』(河出文庫)、『呼吸をふわっと整える』『姿勢をゆるめる』(河出書房新社)などがある。(web「身がまま整体気響会」note)
◇田畑浩良(たはた・ひろよし)
1963年生まれ。ロルファー™。(株)林原生物化学研究所(現ナガセヴィータ株式会社)に勤務した後、米国コロラド州ボールダーに本拠を置くロルフ・インスティテュートでロルファー養成トレーニングに参加し、1998年にロルファーとして認定される。ロルフィング®セッションの提供を中心に活動中(rolfinger.com)。2009年には、同インスティテュートのロルフ・ムーブメント部門の教員として認定され、以後ロルファーの継続教育、特にロルフ・ムーブメントプラクティショナー養成に関わる。その認定プログラムを日本及び米国、欧州でも提供。また、クライアントの自発的変容や自己組織化を促す「イールドの技法(Yielding Embodiment® Orchestration)」を開発し、その担い手も養成中。詳細はyielding-embodiment.comにて。
◇藤本靖(ふじもと・やすし)
環境神経学研究所代表、日本身体性学協会会長。長野県立大学大学院客員准教授(神経生理学・ボディワーク)。ボディワーカー。東京大学大学院身体教育学研究科修了。大学では途上国の開発について学び、卒業後は政府系国際金融機関にて東南アジア、アフリカにおける政府開発援助(ОDA)の業務に関わる。その日々の中で、人間の「心と身体の関係」というテーマに出会い、大学院に戻り「神経系の自己調整力」について研究、ボディワークの専門家として「快適で自由な心と身体になるためのメソッド」を開発。『疲れない身体をいっきに手に入れる本』(講談社)など、著書多数。現在は、ボディワーカーとしての活動にくわえて、企業の研究開発事業を受託、自律神経研究をベースとした商品開発などの社会実装にとり組む。
【環境神経学研究所】https://www.neural-intelligence.company/
【日本身体性学協会】https://soma-japan.org