どうして死んじゃうんだろう?

――いのちの終わりを巡る旅

細川貂々 著
四六判並製 200頁
定価:1,760円(本体1,600円)
978-4-7949-7439-6 C0095〔2024年8月〕


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大切なあの子が死んじゃった。
どうして死んでしまったんだろう?
死をどう受け止めたらいいんだろう?

……その悲しみのなかから、著者は歩き出した。

釈迦の高弟「あなん」と、著者の分身「テンテン」を進行役に、
仏教の教えからはじまり、ソクラテス、イエス・キリスト、
オマル・ハイヤーム、宮澤賢治、エリザベス・キューブラー・ロスなど、
古今東西の賢者の声を聴く、死をめぐる思索の旅がはじまった。
心をゆさぶる、生と死のものがたり。

「死」を探ろうとする模索の旅に、おつき合いください。
決して後悔はさせません。
──釈徹宗

“彼女はまだ25歳でした。25歳って、まだまだこれからいろんなことができた。もっと楽しいこともたくさん経験できた/「どうして死んじゃったの?」という言葉が頭の中をぐるぐる回り続けました。いろんなことを考えてたどりついたのが「本を書こう」でした。死についての涅槃経と他の賢者の人たちが説いた死を組み合わせて、死ぬことってどういうことだろう?という本を書こうと思いました。(「あとがき」より)”

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【目次】

1 どうして死んじゃったの?
2 死んだらどこに行く?
3 人はモノゴトがちゃんと見えてない
4 手の中にかくしてるもの
5 自分自身をよりどころにする
6 大事なことを聞きのがす
7 本当に死んじゃうの?
8 これが最後の機会だよ
9 死ぬってどういうことかを知る旅に出る
10 死とはわからないもの──ソクラテスの考察
11 死とはいったん待つこと──イエス・キリストの復活
12 死とは合格すること──オマル・ハイヤームの四行詩
13 死とはひとりで行くこと──宮澤賢治の銀河鉄道
14 死とはちがう世界に行くこと──エリザベス・キューブラー・ロスの魂の蝶
15 私たちはどうしたらいいのか

あとがき

 

◇細川貂々(ほそかわ・てんてん)
1969年、埼玉県生まれ。漫画家・こどもの本の作家。セツ・モードセミナー卒業。パートナーのうつ病を描いた『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)がテレビドラマ化、映画化される。水島広子医師との共著「それでいい。」シリーズ(創元社)もベストセラーに。2023年から、こども向けの本も手掛けるようになり、児童書『がっこうのてんこちゃん』(福音館書店)で第71回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞、絵本『こころってなんだろう』『みらいってなんだろう』(共に講談社)などがある。他の著書に『維摩さまに聞いてみた』(晶文社)など。現在、兵庫県宝塚市で、生きづらさを抱えた人たちが集う「生きるのヘタ会?」「凸凹ある会?」を主宰。
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