イアン・ボーデン 著
市井吉興 監訳 塩見俊一、住田翔子、豊島誠也 訳
B5判並製 380頁
定価:4,950円(本体4,500円)
978-4-7949-7440-2 C0076〔2024年9月〕
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スポーツか?カルチャーか?
60年代の誕生から現代まで、その発展を
多彩な写真とQRコード収録のビデオで辿る!
スケートボードは、人生を楽しむ技芸だ。
1960年代、アメリカ西海岸のサーフカルチャーから始まったスケートボードは全世界に広まり、現在ではオリンピック種目にもなっている。建築・都市文化の専門家であり、自身も40年以上のスケーター歴をもつ著者がカルチャーやアート、都市文化に与えた影響やそのアティチュードを明らかにする。
そして誕生から60年以上にわたる歴史を、ギア、メディア、大会、都市、アティチュード……、あらゆる側面から、豊富な写真・ビデオ、スケーターたちの証言とともに辿る。
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【目次】
日本語版への序文
Chapter 1 Introduction はじめに
Section One
Skateboard Scenes
Chapter 2 Skateboards 起源
スクーターとサーフィン
オールドスクール
新しいスタイルの発明
Chapter 3 Living by the Board 生き方としてのスケートボード
フリークス&ギークス
狭間にあるすべて
縄張りと異国
変わりゆく男らしさ
「年齢は関係ない」
オール・ガールズ・スケート・ジャム
多文化的な実践
Chapter 4 Affiliate Worlds 契約とコマーシャル
プロであること
企業とブランド
組織と管理
コンテスト・大会・オリンピック
競技の社会学
Chapter 5 Media Worlds メディア空間
ZINEから雑誌へ
広角レンズが映すもの
映画のなかのスケートボード
ビデオの美学
ソーシャルメディアと配信
Section Two
Skateboarding
Chapter 6 Found Space スポットを探せ!
アスファルトとコンクリートの波
フルパイプの永遠
発見されたプール
ブルータイルへのこだわり
Chapter 7 Skatopia スケートピア
コンクリート製の黄金郷
木製ランプの台頭
Chapter 8 Sketepark Renaissance パークの復権
新たな夜明け
擬似的なストリート
あいまいな地形
DIY
パークのなかの社会
Chapter 9 Super-Architectual Space 超建築空間
身体が生み出す空間
建築を問う
ダウンヒルとフロウ感覚
投影する身体、演じられるイメージ
Chapter 10 Skate and Destory スケート・アンド・デストロイ
ハードウェアとしての都市
零度建築
都市のリズム
都市を書くこと
街を再編集するスケーターたち
都市を語ること
Chapter 11 Movement Without Words 言葉なき運動
クリティカル・シチズン
消費主義を超えて
ストリートの自由
「スケートボード禁止」
スケートボード・イズ・ノット・ア・クライム
Section Three
Skate and Create
Chapter 12 Artistry アート
グラフィックデザイン
芸術としてのスケートボード
彫刻を滑る
創造性とアティテュード
Chapter 13 Do It for Others 利他の精神
パブリックスペース
都市への介入
健康性
起業家精神
社会へのインパクト
Chapter 14 Skateboarding – A Magnificent Life? 素晴らしき人生?
脚注
訳者あとがき
イギリス生まれの建築史家。ロンドン大学(UCL)大学院バートレット建築学校教授・同校ディレクター。UCLAおよびUCL大学院卒業。
著書にSkateboarding, Space and the City: Architecture and Body(翻訳=『スケートボーディング、空間、都市――身体と建築』2006年、新曜社)など。
1970年埼玉県出身。立命館大大学院社会学研究科後期課程修了、博士(社会学)。専門はスポーツ文化論、ライフスタイルスポーツ研究。著書に『スポーツの近現代』(ナカニシヤ出版、2023)がある。訳書にジェフリー・キダー『パルクールと都市』(ミネルヴァ書房、2022)、ベリンダ・ウィートン『サーフィン・スケートボード・パルクール』(ナカニシヤ出版、2019)などがある。
1979年京都府出身、立命館大学大学院社会学研究科後期課程修了、博士(社会学)。立命館大学産業社会学部講師。専門は大衆文化史、スポーツ史、プロレス、ライフスタイルスポーツ研究。共著に「日本におけるスケートボードの揺籃期について」『現代スポーツ評論49』(創文企画、2023)、「戦後日本における女子プロレス生成に関する試論」(『スポーツの近現代』ナカニシヤ出版、2023)がある。
1981年愛知県出身。立命館大学大学院社会学研究科後期課程修了、博士(社会学)。専門は視覚文化論。共著に「地図を描く?――メディア論的アプローチによるパルクール試論」『現代スポーツ評論』49号(創文企画、2023)、『はじめてのメディア研究〔第2版〕』(世界思想社、2021)、『風景の人間学』(三元社、2020)などがある。共訳書にジェフリー・キダー『パルクールと都市』(ミネルヴァ書房、2022)がある。
1993年大阪府出身。広島大学大学院人間社会科学研究科博士課程後期修了、博士(学術)。専門はスポーツ人類学、伝統スポーツ、エクストリームスポーツ研究。
共著書に「台湾におけるエクストリームスポーツの活用:文化創意を背景として」『現代スポーツ評論』49号(創文企画、2023)、主な論文に「台湾におけるエクストリームスポーツの文化変容:「極限運動」の創出過程に着目して」(博士論文、2024)などがある。