ジョルジュ・バタイユ 天沢退二郎訳
四六判 216頁
定価:1,870円(本体1,700円)
4-7949-1263-3 C0397 〔1998年〕
アマゾンで購入する 楽天ブックスで購入する セブンネットで購入する |
ぼくは踏みにじられたぼろ屑だった。不幸を自分に引きよせ、死にかかっていた……。スペイン戦争前夜。不吉な予兆をはらんだ青空の下で、破滅に瀕したひとりの男。嫌悪と倦怠と恍惚と──「黒いイロニー」をもとめつづける孤独な青年の彷徨を、息づまる切実さで描く。危険な作家バタイユの魅力をあますところなく伝える傑作小説。