皮膚のデザイン

廣川玉枝 著
四六判並製 350頁
定価:2,640円(本体2,400円)
978-4-7949-7422-8 C0070〔2024年12月4日発売予定〕


アマゾンで購入する
楽天ブックスで購入する
セブンネットで購入する

 

皮膚とその周りとの
相互作用こそが衣服である

――深澤直人(プロダクトデザイナー)

衣服の根源的な力を信じ、身体を拡張する――世界の第一線で活躍する著者待望のデザイン論!

レディ・ガガへの衣装提供、ニューヨーク近代美術館(MoMA)での展示・作品所蔵、芸術祭での展示など、世界的に活躍する廣川玉枝初となる著書。代表作であり身体全体を覆う革新的な衣服「スキン シリーズ」に込めた〈身体の夢〉への想い、共同体を包む〈皮膚〉の概念等、ファッションにとどまらない活躍の根源にあるデザイン思想が今語られる!

――――――――――――――――――――――――

【目次】

はじめに――人はなぜ衣服を着るのか

第一章 衣服とは何か

Ⅰ    集団社会における衣服
Ⅱ   衣服の根源
Ⅲ 世界の身体表現

第二章 皮膚のデザイン

Ⅰ    第二の皮膚と身体の夢
Ⅱ   衣服と技術
Ⅲ デジタル技術とものづくり
Ⅳ 衣装という装置

第三章 身体の拡張

Ⅰ    第三の皮膚からその先へ
Ⅱ   骨格に皮膚を着せる
Ⅲ 身体を拡張するデザイン
Ⅳ 人間と機械の融合

第四章 第五の皮膚、祭祀のデザイン

Ⅰ    風土と文化
Ⅱ   自然と芸術
Ⅲ 祭祀のデザイン

第五章 デザインとは何か

Ⅰ    身体の夢を実現する
Ⅱ   美の行方
Ⅲ とどまらず、進化し続ける力

あとがき

 

◇廣川玉枝(ひろかわ・たまえ)
クリエイティブディレクター/デザイナー。2006年『SOMA DESIGN』を設立。同時にブランド『SOMARTA』を立ち上げ東京コレクションに参加。第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。単独個展『廣川玉枝展 身体の系譜』の他 Milan Design Week 2008 Canon『NEOREAL』展 / TOYOTA『iQ x SOMARTA MICROCOSMOS』展 / YAMAHA MOTOR DESIGN『02 Gen Taurs』など展覧会や企業コラボレーション作品を多数手がける。2017年『SOMARTA』のシグニチャーアイテムである『Skin series』がMoMAに収蔵される。2018年『WIRED Audi INNOVATION AWARD』を受賞。2021年東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会日本代表選手団オフィシャルスポーツウエアのテキスタイルをアシックスと共同開発し話題を呼ぶ。同年12月、大分県別府市にアーティストとして招聘され、地域性を活かした個展形式の芸術祭『廣川玉枝 in BEPPU』を開催。