その悩み、カントだったら、こう言うね。

秋元康隆 著
四六判並製 224頁
定価:1980円(本体1800円)
978-4-7949-7465-5 C0012〔2025年4月14日発売予定〕


アマゾンで購入する
楽天ブックスで購入する
セブンネットで購入する

 

人間は倫理なしには生きられない

正直者はバカを見る? 結果がすべては本当か? 悪とはなにか?──リアルな問いを自分の頭で考えてみよう。日常の悩みに答える前半部と、学問上の疑問に答える後半部の二部構成でおくる、Q&A式・カント倫理学への招待状。

――――――――――――――――――――――――

【目次】

はじめに

第一部 日常生活での悩み

悩み① 私嫌われているみたい

悩み② 仕事ができない

悩み③ 論理的になりたい

悩み④ これは偽善なのか

悩み⑤ 自分の欲深さがイヤ

悩み⑥ もっと自由がほしい

悩み⑦ 「結果がすべて」は本当か

悩み⑧ 「やさしさ」とは?

悩み⑨  自分と他人を比較してしまう、ねたんでしまう

悩み⑩ 他人を利用するつもりなどないのに

悩み⑪ パートナーに不満

悩み⑫ 正直者はバカを見る?

悩み⑬ 学問をする意味

悩み⑭ 批判ばかりする人

悩み⑮ 論破できるようになりたい

悩み⑯ 倫理学を学ぶ意味

第一部のまとめ エピクテトスとの類似性

第二部 学問レベルの疑問

疑問① すべての行為は道徳的善か悪のどちらかなのか?

疑問② 理由もなく命令するのか?

疑問③ 行為の結果について考慮する必要はないのか?

疑問④ 完全義務と不完全義務とは?

疑問⑤ 自殺や嘘の格率が普遍化された場合、矛盾が生じるのでは?

疑問⑥ どうすべきかについて、やはり「答え」「正解」があるのでは?

疑問⑦ 自殺や嘘はすべて「目的の定式」によって禁止されるのでは?

疑問⑧ 格率が変化しないとすると、可変的な状況に対応しきれないのでは?

疑問⑨ 「絶対的」「普遍的」をどのように理解するか?

疑問⑩ 就いてはならない職業というものがあるのか?

疑問⑪ 無意識に道徳法則に従えるのはよいことでは?

疑問⑫ 他者を遠ざけることにならないか?

疑問⑬ 弱さと不純とは?

疑問⑭ 根本悪とは?人間は生来悪とは?

疑問⑮ 意志はあるもののできないこともあるのでは?

疑問⑯ 悪への自由とは?

第二部のまとめ これはカント倫理学なのか?

あとがきと、最後に伝えたいこと

参考文献

 

◇秋元康隆(あきもと・やすたか)
1978年生まれ。高校卒業後に一般企業に就職するも、同じ作業の繰り返しの日々から、生まれてきたことの意味や目的について考えるようになる。本格的に倫理学を学ぶことを決意して退職。予備校通いを経て、日本大学哲学科に入学。カント研究所の所在地であるトリア大学(Universität Trier)において、カント協会会長であるBernd Dörflinger教授のもと、博士号取得。その後も同大に残り、哲学科や日本学科で教鞭を執るなどして現在に至る。ドイツ在住。主な著作は『意志の倫理学――カントに学ぶ善への勇気』(月曜社)、『いまを生きるカント倫理学』(集英社新書)、『人間関係の悩みがなくなる カントのヒント』(ワニブックスPLUS新書)。