水中の哲学者たち

永井玲衣 著

「もっと普遍的で、美しくて、圧倒的な何か」を追いかけ、ひとつのテーマについて皆が深く考える哲学対話。その若きファシリテーターによる、哲学のおもしろさ、不思議さ、世界のわからなさを伝える哲学エッセイ。「わたくし、つまりNobody賞」受賞著者による初エッセイ。 

 

母を失うこと

サイディヤ・ハートマン 著

榎本空 訳

第10回日本翻訳大賞受賞!奴隷になるとはいかなることか? 奴隷制の後を生きるとはいかなることか? 歴史を剝ぎ取られ母を失った人々の声を時を超えてよみがえらせる、現代ブラック・スタディーズの古典にして、紀行文学の傑作。

隆明だもの

ハルノ宵子 著

戦後思想界の巨人と呼ばれる、父・吉本隆明。小説家の妹・吉本ばなな。そして俳人であった母・吉本和子――いったい4人はどんな家族だったのか。『吉本隆明全集』月報の好評連載を加筆・修正し単行本化。吉本ばななとの「姉妹対談」も収録する。

 

吉本隆明全集34[1990-2004]

吉本隆明 著

『吾輩は猫である』『夢十夜』などの漱石の12作品を論じた『夏目漱石を読む』(小林秀雄賞受賞作)、英国留学と満韓の旅を論じた『漱石の巨きな旅』、新聞雑誌の社会・政治時評を再構成した『吉本隆明のメディアを疑え』などを収める。単行本未収録47篇。第35回配本。