そのむかし一九二〇年代のソ連に『出版と革命』という月刊誌があったのを思い出し、いま大著『フェルトリネッリ』を読了して、フェルトリネッリの根本が分かった気がした。かつて〈出版〉と〈革命〉は新世界の両輪だった。本書のヒーロー…
「ジャンジャコモ・フェルトリネッリ・エディトーレ」長くて覚えにくいイタリアの出版社名が私の頭に残っていたのは、ロシア(当時ソ連)のボリス・パステルナークの『ドクトル・ジバゴ』を西側で初めて世に出した社だったからである。そ…
翻訳の楽しみと苦しみ、などと書き始めるといまさらながら気のひける話題ではある。とはいえ、「楽しみ」はさておき、「苦しみ」についてはなにかひとこと言いたくなるのも翻訳にあたるもののさがか、それとも当方のいたらなさを告白して…
作家の川端裕人さん、いしいしんじさん、詩人の蜂飼耳さんの書評の全文をご紹介します。 「たんぽぽのお酒」を初読したのは二十五年ほと前のこと。まだ十代だったぼくは、主人公のダグラス・スポールディングに心を寄せて、去りゆくこの…
小池滋四六判 320頁定価:2,860円(本体2,600円)4-7949-6690-3 C0026 〔2006年〕世界最初の鉄道事故はどうして起こったか? ロンドンにロンドン駅がないのはなぜか? シャーロック・ホームズの乗った汽車は時
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