〈I am I am I am〉
シルヴィア・プラス 著 小澤身和子 訳
四六判並製 388頁
定価:2,750円(本体2,500円)
978-4-7949-7435-8 C0097〔2024年7月〕
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川上未映子氏 大絶賛!!
「新訳『ベル・ジャー』は凄い本だ。生きるだけで必死なのに、なぜ人は物語を読むのか。その答えが、結晶のきらめきと、息をのむ密度で書かれている。〈地獄の季節(シーズン)〉は、こんなにもカラフルで輝いて滑稽で切なくて悲しくて強い。すべての人に贈りたい最高の一冊。」
わたしはぜんぶ覚えている。あの痛みも、暗闇も——。
ピュリツァ—賞受賞の天才詩人が書き残した
伝説的長編小説、20年ぶりの新訳!
優秀な大学生のエスター・グリーンウッドはニューヨークのファッション誌でのインターンを勝ち取ったとき、夢がついに叶うと信じて喜んだ。しかし、退屈なパーティー、偽善的に感じられる恋人、空虚なだけのニューヨークでの生活に違和感を覚え、世界が支離滅裂なものに感じられる。
そして、とあることをきっかけに精神のバランスが徐々に崩れていく。
世の中は欺瞞だらけだと感じる人、かつてそう思ったことがある人たちに刺さりつづける、英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラー、待望の新訳。
海外文学シリーズ「I am I am I am」、第一弾!
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エスターの懊悩がみぞおちに入り込んで、痛いけど嬉しかった
──Aマッソ 加納愛子
この個人的な小説は、個人が生きた時代を痛いほどの率直さと繊細さで抉り出した作品でもある。
──ブレイディみかこ
刊行から60年、米Z世代の間で再び必読書に。
未来への絶望が蔓延する社会に、切ない希望を与える一冊。
──竹田ダニエル
何にでも成れるはずなのに
何にもなれやしない
その絶望の生々しさに呑まれそうになる。
それでも損なわれない繊細さと高潔さ
彼女と私たちは地続きの場所にいる
──宇垣美里
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【メディア紹介多数!】
<2024年>
8月6日:じんぶん堂で山崎まどかさんの特別寄稿公開
8月20日:「日刊SPA!」に書評掲載 評者:市川真意さん(ジュンク堂書店池袋本店)
8月20日:「ハーパーズバザー10月号」に書評掲載
8月22日:ポリタスTVにて小川公代さんが紹介
9月7日:東京新聞、中日新聞読書面で紹介 評者:関口哲史さん(三省堂書店神保町本店)
9月7日~:北日本新聞、日本海新聞ほか、地方紙各社の読書面で紹介 評者:江南亜美子さん ※共同通信配信
9月20日:「フィガロジャポン11月号」に書評掲載 評者:竹田ダニエルさん
9月26日:「週刊新潮」倉本さおりさんの「ベストセラー街道をゆく!」で紹介
9月27日:「週刊読書人」に書評掲載 評者:福嶋伸洋さん
9月27日:朝日新聞、古川日出男さんの文芸時評で紹介
10月1日:「クレヨンハウス通信11月号」にて紹介
10月8日:「本の雑誌11月号」に書評掲載 評者:石川美南さん
10月29日:黒木華さんが好書好日のインタビューにて本書に言及
11月2日:フィガロジャポン.jp「秋の夜長に読みたい、編集部カルチャー班のおすすめの本!」にて紹介
11月16日:毎日新聞に書評掲載 評者:斎藤環さん
11月21日:BSテレ東「あの本、読みました?」で紹介
12月6日:「文學界」1月号にて小川公代さんによるシルヴィア・プラス論が掲載
【刊行記念イベント情報】
<2024年>
7月26日:青山ブックセンターにて川上未映子さん×小澤身和子さんのトークイベント開催(終了)
8月29日:twililightにて柴田元幸さん×小澤身和子さんのトークイベント開催(終了)
9月14日:今野書店にて小林エリカさん×小澤身和子さんのトークイベント開催(終了)
12月6日:早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)にて斎藤真理子さんと小澤身和子さんのトークイベント開催(終了)
12月8日:仙六屋カフェにて岸本佐知子さんと小澤身和子さんのトークイベント開催(終了)
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<「I am I am I am」シリーズ>
物語を読むことで、今まで見過ごされていた声に触れる海外文学選書シリーズ。「手に取りにくい・堅い・難しそう」じゃない、初めて海外文学を手に取る方にもおすすめできるシリーズです。
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1932-1963年。ボストン生まれ。詩人、作家。8歳から詩を、9歳から物語を書き始め、10代から作品が雑誌に掲載される。1955年にスミス・カレッジを卒業後、フルブライト奨学金でケンブリッジ大学へ留学。1960年に詩集『The Colossus』を出版。1963年、唯一の長編小説である『ベル・ジャー』を別名のもと出版。同年、自ら命を絶つ。1982年『The Collected Poems』でピュリツァー賞を受賞。
本書『ベル・ジャー』は英米だけで430万部を売り上げた世界的ベストセラーであり、現在も多くの読者の心を掴んでいる。
東京大学大学院人文社会系研究科修士号取得、博士課程満期修了。ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン修士号取得。「クーリエ・ジャポン」の編集者を経て翻訳家に。訳書にリン・エンライト『これからのヴァギナの話をしよう』、ウォルター・テヴィス『クイーンズ・ギャンビット』、カルメン・マリア・マチャド『イン・ザ・ドリームハウス』、デボラ・レヴィ『ホットミルク』、ニナ・マグロクリン『覚醒せよ、セイレーン』など。